五編の短編に星座が上手く織り込まれていた。切なさがあるが、その先にある暖かさを感じる本だった。

九紋龍辰一、半端ない、凄い。盗賊千羽一家の頭目捕まらずこの先も続きそう。源吾の妻深雪の商才に驚いた。新庄藩の商売上手くいくと良い。

市兵衛たちが世話になっているこおろぎ長屋お恒さんの息子が、働く蔵屋敷の不正に気づき殺される。市兵衛たちの活躍で解決するも、またや真相は明らかにされず。イライラするな。

市兵衛は失踪した良一郎と小春を追って大阪へ。小春の姉お菊の死により過去の事実を知るが、罪を犯した者達はすべて自死した。何かスッキリせず、まだまだその後があるような気がする。

祖父は名奉行、父は失踪、18で家督を継いだ総次郎一族の物語。それぞれの親子関係の難しさは今の世の中に当てはまると思った。最後は団結して家老の不正を暴いていく。祖父と家老の関係がラフな気もした。

五編の短編に星座が上手く織り込まれていた。切なさがあるが、その先にある暖かさを感じる本だった。

助けたお国の面倒を見たが、襲われケガをした。女医の千草に助けられ、それでお国は千草のところで学び・働くことに。二人が新しいキャラクターになればと思った。

火消しには独特のルールがあり、その隙をついた一橋のやりかたは酷いものだ。しかし火消しの団結力で防いだのは流石だ。船を壊したりやりすぎ感もあり。