なんとなくあるかも、と思わせる万城目ワールド。京都・奈良ならではの世界です。今回は少しひねりが効いてました。これを言われると生きなきゃと思います。めんどくさいけど。。「十二月の都大路上下ル」もさわやかなお話でよかったです。

予想以上に読まれてますね。学校(小学校)の先生から警備員という職歴の主人公の話というので、息子と今の会社のシンクロ感で読みました。どちらもあるあるの話が出てきました。警備員はやっぱりすぐ採用されてすぐ働ける。安いけど。先生はいかに子供が好きでもめんどくさい世界。両方とも無理っぽいです。

アメリカの州のことに疎いので、大統領選の理解のためにちょうどいい本でした。モルモン教が一夫多妻制だったとか、先住民族が10%近くを占める州もあるとか、びっくりしました。

人を喜ばせるのが好きという気持ち、律儀な一面と自分を律せない生活態度、ちょっとわかります。真逆の人生なのに惚れて結婚して、ほどなく失敗に気づいて自死した男性は可哀想だが経験不足。変な人でも根はいい人はいるけど、一緒に暮らすのは無理。唯一わからないのは施設に預けてそのままにしてしまった子供への態度。菩薩と言われた人が自分の産んだ子に当時は愛情を感じなかったのか。だから反動で菩薩になったかもと書いてあったけど。その時その時の流れのわずかな方向違いの結果なのかも。気をつけよう。とはいえ彼女は成仏した気がします

今の世の中にこんな暮らしがあるんだ。マタギは本業じゃないのはさもありなんですが、物々交換が残っている経済圏というか地域ってものも、新鮮で。行きてる感が満載で、こういうのも何年かはいいかも

なんとなくあるかも、と思わせる万城目ワールド。京都・奈良ならではの世界です。今回は少しひねりが効いてました。これを言われると生きなきゃと思います。めんどくさいけど。。「十二月の都大路上下ル」もさわやかなお話でよかったです。