霊媒探偵その２。今度は倒叙もの。かつて、ミステリとサスペンスの違いとは、端から犯人がわかっているかどうかと言った阿呆がいたが、実は倒叙ものこそが真のミステリかもしれない。特に、霊能者のように答えを先に知る者が探偵である場合には。なぜ犯人と目したのか、どう証明するのかを我々凡人に説明しないといけないから。作中で翡翠が宣う、推理小説は意外な結末さえあれば、探偵の論理なんてどうでもよくなってるとのくだりには、心底同意。翡翠のような性格の人物には近づきたくもないけど。その点、真ちゃんは人間ができてる笑

白蛇伝に始まる日本アニメ史をエポックメイキングとなった作品で辿る。その以前と以後で、作品だけではなく、見る側も大きく変わる。あるいは受け手の準備ができたから、それまでとは違った作品が生まれる。提示される作品は、なるほど確かに以前と以後で追随するものが違っている。アトムであったり、ヤマト、ガンダムであったり。何がどのように違っているのかをきちんと言語化してくれているので、なんとなく変わったよね～と思っていたことがなんだかすごく腑に落ちる。

霊媒探偵その２。今度は倒叙もの。かつて、ミステリとサスペンスの違いとは、端から犯人がわかっているかどうかと言った阿呆がいたが、実は倒叙ものこそが真のミステリかもしれない。特に、霊能者のように答えを先に知る者が探偵である場合には。なぜ犯人と目したのか、どう証明するのかを我々凡人に説明しないといけないから。作中で翡翠が宣う、推理小説は意外な結末さえあれば、探偵の論理なんてどうでもよくなってるとのくだりには、心底同意。翡翠のような性格の人物には近づきたくもないけど。その点、真ちゃんは人間ができてる笑

事故物件の調査を行う建築士の天木。霊を視ることができる織家紗奈を助手に調査に勤しむが、紗奈は紗奈で、事故物件の調査をしたい理由があった。二人の出会いの場となった家もまた何かが憑いて荒廃しており、この家の存在が最大の謎。でもその謎解きは次巻に続く（多分）。物の怪や霊が支障となっている家の支障を排除するとなると、荒唐無稽になりがちだけど、ちゃんと地に足がついた感じの展開が良し。トコトン怪異かと思えば、ヒトの仕業だったりして単なる妖怪ものでもなく。白い家の正体、楽しみに待ってます。