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2024年10月の読書メーターまとめ

yoneyama
読んだ本
8
読んだページ
2261ページ
感想・レビュー
8
ナイス
102ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yoneyama
まとまりすぎていて普通に読むと頭に入らないので、ノート取りながら通読する。まとまっているので短時間のインド史おさらいと全暗記には最適。とはいえ言葉の語源などや有名な出典がどの時のどの資料なのかなども丁寧に書いてあり、記憶に引っかかるのがありかたい。シンド、バーラト、ジャイナ、ダルマスートラ、ヴァルナ、ブラーフマナなど。カーストもカレーもポルトガル語で、現地では違うんだ。言葉は高校生で憶えるけど、初めて知る語源多し。語源解説は重要。たくさん本を読んだ人にしか書けない。著者はインド史著作多い東大の先生。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

yoneyama
翻訳調文章ではあるがさまざまな境界線の紹介をするテーマ。印象に残ったのはウオレス線、サルガッソー、南極海流、マラリアベルト、アラル海、トルデシャス線、ウラル山脈など。いずれの線も不思議、という印象はない。線の紹介として読んだ。北センチネル島は、あらためて読み、面白かった。日付変更線に関する様々な小ネタも記憶に残る。スペインの例、両サモアの例など。謎めいたタイトルだけど、いろんな線の由来紹介本だ。
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yoneyama
1929年安曇村生まれの著者の2009年の書。東山道でも中山道でもない鎌倉街道を鎌倉から北陸まで踏査研究の実録記。ダム建設以前も単純に梓川河畔か徳本峠ルートのみではなくちゃんと飛騨越えの中腹ルートがあり、薬研堀として跡をたどる事ができるのだ。稲核はもともとあの中腹であり、入山や祠峠、檜峠など全く足でなければ行けない集落、それに沢渡から先の池尻など複雑地形のことなど。登山愛好家として島々から旧安房峠を超える線の近くを登山の途中で何百回も車で通ったが、この道50年知らなかった!宮坂武男氏とこの本で会うとは。
yoneyama
2024/10/31 15:29

藪の中に薬研堀の純然たる道を発見する喜びが記されていたのはP91、沢渡から安房山南のコルへの登路を藪の中に見出すあたり。1790年、幕府令で野麦峠に1本化されて以来200年使われなかったが、武田信玄の飛騨攻めの際に幹部家来の飯富、馬場、甘利などが交戦した記録もある。行ってみたいな。

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yoneyama
民主政は説明できるけど共和制とはなにか、三権分立のことか。子どもには独裁制が魅力だが、共和制を運用していくには社会の中に大人の人数がそれなりにいないと不可能。効率的な政策運用や効率的な立法や効率的な司法判断がどうして駄目なの?と思う人が増えた。間違えたら取り返しがつかない国の運営は、株式会社の運用とは違い、長期的な人命の損失に関わる。人は必ず間違えた選択をするということを痛いほど知っている人が大人だ。日本社会が独裁を待望する子ども化したのは小泉政権以来顕著で、共和制に対する理解はそもそもなかったかも。
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yoneyama
1981年刊の再出版名著、噂通り面白い。文章がうまく構成もキレている。この世代で東大の女性東洋史学者の博学が伺える。多くの文献に基づいたと思われる記述で本物感あります。セポイの乱という歴史有名ワードのこと何も知らなかった。反英国民蜂起というほどのものではなく、宗教的に絶対ダメな事件が契機だったのが意外。イギリス人はごく少数で100年も支配していたのも意外。当時のシパーヒーはじめインド人の身の上や考えている事などが小説のようによくわかる鮮やかな読書。インド人は宗教的理由で海外派兵が嫌だったんだ!
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yoneyama
2019年の国内インド食世界のリポート集。現地の食堂食べ歩き大全本を読んで、著者の歴史、地域、文化に対する理解の深さからくる読みやすい文章が気に入り、国内編も読む。東京など都会だけでなく、日本の地方都市にもたくさんのディアスポラインド亜大陸文化が根づいていることを発見する喜びに満ちていて、楽しい読書だ。わがまち信州松本のドゥーン食堂印度山にも来て、ウッタルカンド出身者が世界のインド料理界に多い話やネパールとの縁なども聞き込みベースの情報がある。最近印度の歴史本を連読しているのは、この著者のせいなのだ。
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yoneyama
歴史地図とイギリス時代の藩王国図もしっかり見られた。2000年代に再編したテランガナやチャティスガルやジャルカンド連邦州の頁も面白い。カシュミールのインパ国境詳細図、北東諸州の図も興味深い。ナガランドやメガラヤ州の分離運動、ミャンマーとの境も拡大地図で満足。女性差別地域マップなどもあり。良い本。2800円。
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yoneyama
まとまりすぎていて普通に読むと頭に入らないので、ノート取りながら通読する。まとまっているので短時間のインド史おさらいと全暗記には最適。とはいえ言葉の語源などや有名な出典がどの時のどの資料なのかなども丁寧に書いてあり、記憶に引っかかるのがありかたい。シンド、バーラト、ジャイナ、ダルマスートラ、ヴァルナ、ブラーフマナなど。カーストもカレーもポルトガル語で、現地では違うんだ。言葉は高校生で憶えるけど、初めて知る語源多し。語源解説は重要。たくさん本を読んだ人にしか書けない。著者はインド史著作多い東大の先生。
が「ナイス!」と言っています。
yoneyama
ムガル帝国初代から6代までの黄金期の皇帝6人の時代の宮廷画を眺めながら歴史をめくる本。ちょうど武田信虎、信玄あたりがバーブル、フマユーンで、絶頂の3代アクバルが家康と同時代だ。ムガールの語源はペルシア語でモンゴル。バーブルの先祖はチンギスハーンとティムールだという黄金筋。衣装や宝石の細かいところまで虫眼鏡で観て読む。版は小さいけど、ムガル細密画の世界を堪能する。イスラム教なのに、こんなに肖像描いていいんだ。帝国はアウラングゼーブがイスラム至上派で国内のヒンドゥー教徒の信用を失って衰亡していく。諸行無常。
yoneyama
2024/10/17 08:56

第5代皇帝シャー・ジャハーンが亡き妻を偲んで17年かかりで建てたタージマハルは有名だが、亡き妻ムムターズ・マハルの美人画も収録。聡明な美人。目デカッ。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/06/24(3447日経過)
記録初日
1995/11/05(10618日経過)
読んだ本
663冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
170581ページ(1日平均16ページ)
感想・レビュー
643件(投稿率97.0%)
本棚
3棚
性別
現住所
長野県
URL/ブログ
http://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/modules/AACHBlog/index.php?cid=7
自己紹介

40年来、登山愛好家です。
焚き火とイグルーでの冬季長期山行。夏は地下足袋で長期沢山行。
道具に依らず身体能力を高めて昔の人みたいに山に登りたい。
なるべく初めての山を、いちばん天然で無垢のルートから、
ふさわしい季節に、ふさわしい苦労をして登りたいです。

読書分野は探検、民俗、むかし、戦国、近代史、郷土史、先住民、外国語、文字、家事の心得、DIYなど。小説はたまに。
戦前の山岳古書が多数あり、感想をおいおいこの場にまとめたいです。

著書/冒険登山のすすめ(ちくまプリマー新書) 

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