1月はシベリア本4冊。このサムいのに懲役20年のコルィマ監獄短編集やベーリングたちの探検記に没入。古事記の破天荒現代語訳最高。東ヒマラヤ研究家、中村保氏の本2冊もじっくり読んだ。尖った未踏峰と謎深い地形の襞よ。2025年1月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:2180ページ ナイス数:68ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/585631/summary/monthly/2025/1
戦後の復元では鉄筋コンクリートながら東工大の藤岡道夫氏が丹念に設計した良い仕事をしているとのこと。和歌山城、熊本城、若松城、福知山城。一方名古屋、大垣、広島、福山、小田原、岡崎、小倉は、最上階の窓を展望仕様にしたりして当時の社会要請に屈した経緯あり。復元ではなく復興天守というらしい。小田原、小倉も藤岡氏だが、観光業界に圧かけられたとのこと。史実無視の「模擬天守」は岸和田、岐阜、浜松、島原、高島、今治、清洲、大阪のどこが反則か、経緯や事情込で詳述。無かった天守の富山は有形文化財なのか。
藤岡氏は忠実な復元もするが、観光業界圧で不本意ながら窓や余計な破風を設けたりもある。完全に無かったところに模擬天守も作るが、他の設計者と違うのは、柱と窓の間隔が鉄筋コンクリートだとめちゃくちゃになりがちで、そこをケアする点がポイントみたい。ここで手を抜くと、「怪しげな」復興天守になってしまうとのこと(p139)。藤岡氏なら、無かった天守もそれらしくなるらしい。平成以降の、伝統工法の忠実な復元の歴史も面白い。白河小峰、掛川、大洲、新発田。大垣、岡山、福山も改修して見た目は忠実に近づけた。問題は名古屋です。
40年来、登山愛好家です。
焚き火とイグルーでの冬季長期山行。夏は地下足袋で長期沢山行。
道具に依らず身体能力を高めて昔の人みたいに山に登りたい。
なるべく初めての山を、いちばん天然で無垢のルートから、
ふさわしい季節に、ふさわしい苦労をして登りたいです。
読書分野は探検、民俗、むかし、戦国、近代史、郷土史、先住民、外国語、文字、家事の心得、DIYなど。小説はたまに。
戦前の山岳古書が多数あり、感想をおいおいこの場にまとめたいです。
著書/冒険登山のすすめ(ちくまプリマー新書)
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