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2023年8月の読書メーターまとめ

yoneyama
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1840ページ
感想・レビュー
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84ナイス

2023年8月に読んだ本
5

2023年8月のお気に入られ登録
1

  • イロハニ

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

yoneyama
1990年代はじめの本ながら、アメリカの歴史を俯瞰するのによかった。西欧、東洋史に興味はあっても、長くアメリカの歴史にはほとんど関心がなかったのに気づき、最近アメリカ史の本を読む。コラムや自身の体験と大問題の差別についての視点など、今の私の関心事にとてもあっていました。
が「ナイス!」と言っています。

2023年8月の感想・レビュー一覧
5

yoneyama
1990年代はじめの本ながら、アメリカの歴史を俯瞰するのによかった。西欧、東洋史に興味はあっても、長くアメリカの歴史にはほとんど関心がなかったのに気づき、最近アメリカ史の本を読む。コラムや自身の体験と大問題の差別についての視点など、今の私の関心事にとてもあっていました。
が「ナイス!」と言っています。
yoneyama
著者のこれまでの実体験から問題を掘り起こしていくのでケースに入り込みやすい。個人的な体験もあるし、識者とのインタビューもあるのが、経験豊富なジャーナリストの強みだ。2001年テロの時アメリカの悲劇を見て、一般化されたアメリカ像で溜飲を下げる話、インド人の口まねをして笑わせる事を冗談としか思わなかった話、私自身にも覚えがある。小さなことばのやりとりから「差別とは何か」をとことん考える態度が学べる。ノーノーボーイも読んで見たい。同世代だ。尾崎紀世彦はプレスリーだったんだ。
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yoneyama
90年代に槍穂高の巨大カルデラ起源の溶結凝灰岩調査と、世界一新しい花崗閃緑岩体の発見をした地質学者原山智。著者はその内容をわかりやすい文体と写真で誘う竹下光士。専門家と写真ライターのコンビで、目に見づらい地質的世界の奥深い魅力を伝えることに大成功している。74pの、ハラヤマのコラム、第四紀花崗岩の発見の下りはそのパズルがとけて一気に長年のもやもやが晴れていく羨ましい体験。 30年前に地質学を修め卒業しその後も山と関わって来たのに地質史には不思議と無関心だった、この世界は専門家のための論文ばかりだった。
yoneyama
2023/08/21 18:51

私は80年代後半に大学で地質学を学び、卒論のため北海道奥士別の山野で5万図いっぱいの範囲を一人でくまなく歩いた。日本の山の地質調査は、沢登りと岩登りと、ヤブコギができる者でなければ不可能だ。沢や崖でわずかに露出した岩盤で走行傾斜を測り、岩石を採集し、実験室に帰ってと結晶の構造を顕微鏡で観察し、化学組成を元素レベルで分析し、関連の論文を沢山読んで、その山域の地質史のパズルを解き仮説を推定し、論文を書く。何の役に立つとか即答できないけど肉体と知性を存分に注ぎ込んで研究する楽しい時間だったことを思い出す。

が「ナイス!」と言っています。
yoneyama
出身の松本深志高校の自治はどのように作られ、伝えられ、再生してきたかが今更わかる。10年おき数世代の深志出身かつ教育学や民俗学に関わる執筆者と外部の関連研究者の厚みある評が重層的。冒頭の現役によるラノベ風の導入もおもしろく構成も良い。代表テーマは放送部が動画番組として優秀作を制作しており、それもこの本をまとめやすくしている。70年代を通じて何故優秀な教師が深志に集まっていたかの謎解きもわかった。通過儀礼による絆。自治、自力達成の満足感のしくみなど。自治とは何か?卒業後40年の私にとって今も最大のテーマだ。
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yoneyama
1.地理と環境,2.歴史、3.異邦人のまなざし、4.光彩を放つ人物、5.草原の民、6.オアシスの民、7.食、8.都市、9.商人と交易、10.言語と文字、11.口承文芸と文学、12.信仰と宗教、13.人を魅する物、14.民俗、15.探検と調査、16中央ユーラシアと日本という目次ラインナップ。どこを開いても良く、どこからでも読みたい表題にあふれている。とても図書館貸し出し期限の1か月で完読はできなかったが、24200円の777ページ、買ってしまおうか。地図などはほとんど無いので高校歴史地図帳を用意して読む事。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/06/24(3249日経過)
記録初日
1995/11/05(10420日経過)
読んだ本
630冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
162296ページ(1日平均15ページ)
感想・レビュー
611件(投稿率97.0%)
本棚
3棚
性別
現住所
長野県
URL/ブログ
http://aach.ees.hokudai.ac.jp/xc/modules/AACHBlog/index.php?cid=7
自己紹介

40年来、登山愛好家です。
焚き火とイグルーでの冬季長期山行。夏は地下足袋で長期沢山行。
道具に依らず身体能力を高めて昔の人みたいに山に登りたい。
なるべく初めての山を、いちばん天然で無垢のルートから、
ふさわしい季節に、ふさわしい苦労をして登りたいです。

読書分野は探検、民俗、むかし、戦国、近代史、郷土史、先住民、外国語、文字、家事の心得、DIYなど。小説はたまに。
戦前の山岳古書が多数あり、感想をおいおいこの場にまとめたいです。

著書/冒険登山のすすめ(ちくまプリマー新書) 

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