私は80年代後半に大学で地質学を学び、卒論のため北海道奥士別の山野で5万図いっぱいの範囲を一人でくまなく歩いた。日本の山の地質調査は、沢登りと岩登りと、ヤブコギができる者でなければ不可能だ。沢や崖でわずかに露出した岩盤で走行傾斜を測り、岩石を採集し、実験室に帰ってと結晶の構造を顕微鏡で観察し、化学組成を元素レベルで分析し、関連の論文を沢山読んで、その山域の地質史のパズルを解き仮説を推定し、論文を書く。何の役に立つとか即答できないけど肉体と知性を存分に注ぎ込んで研究する楽しい時間だったことを思い出す。
40年来、登山愛好家です。
焚き火とイグルーでの冬季長期山行。夏は地下足袋で長期沢山行。
道具に依らず身体能力を高めて昔の人みたいに山に登りたい。
なるべく初めての山を、いちばん天然で無垢のルートから、
ふさわしい季節に、ふさわしい苦労をして登りたいです。
読書分野は探検、民俗、むかし、戦国、近代史、郷土史、先住民、外国語、文字、家事の心得、DIYなど。小説はたまに。
戦前の山岳古書が多数あり、感想をおいおいこの場にまとめたいです。
著書/冒険登山のすすめ(ちくまプリマー新書)
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