なんとなく大人も楽しめそうなファンタジーと思って読んでみたら、面白くて一気読み。魔法がメインの深い世界観だが、入り込みやすい。

完全版と書いてあるだけのことがある。先日NHKで下山事件を取り上げていたが、あんな映像でうまくまとめられる内容の事件じゃないってことが分かった。ゾワっとくるような証言と状況。著者の至った結論は、たぶんすごく読み込んだ人には分かったのかもしれないが、私には人名はおろか背後関係もザックリしか理解できなかった。でも、他殺であるとは納得している。それは筆者が膨大な資料から、これだけの本を書いてくれたから納得できたことだ。

冒険に興味がある。すると登山、中でもエベレストは避けて通れない。日本人がいかにエベレストと関わってきたかの50年史。栗城氏の話や、エベレストベストデイに集中する昨今のエベレスト事情が興味深かった。

１人の姫の戦国の世の生き方。大河ドラマにもなった「直虎」をもう一度別角度から見ているようで面白かった。大河より先に書かれたのなら大いに評価できるが、どうだろう。個人的には、遠州訛りが意外と上手く書けていたので驚いた。よく取材されている。

なんとなく大人も楽しめそうなファンタジーと思って読んでみたら、面白くて一気読み。魔法がメインの深い世界観だが、入り込みやすい。