ネタバレ以下引用メモ だからこそ、信じることが必要なのです。理屈だけで考えたら、滑稽な徒労です。しかし、その利害なき矛盾と絶対こそが神の存在の強度でもあるのですから。納得できたから信じる、というのは結局は人間の一自己判断に過ぎません。信じることとその結果というのは必ずしもイコールになるものではないのです。だからこそ人間は神ではないし、神と人間は違うという事実に身を任せられるのだと思います

ネタバレ現実逃避は好きだけど罪悪感を覚えてしまう質なので、この本を読んで救われた。時には置いていくことも大事だし、罪悪感を覚えることでもない。すてき

ネタバレ読み進めるにつれて五十嵐さんに惹かれて好きになってしまった自分がいる…五十嵐さんにまた会いたくて再読したいし手元においておきたい。他の話も好きだった。全編通してひとつひとつの恋愛事情が異なっていて、恋愛って色んな要素、側面があるな…と当たり前だけどあまり意識していなかった部分に意識が向けられた。どストレートな恋愛話じゃなく、どれも良い意味で引っかかる話。

ネタバレ以下引用メモ だからこそ、信じることが必要なのです。理屈だけで考えたら、滑稽な徒労です。しかし、その利害なき矛盾と絶対こそが神の存在の強度でもあるのですから。納得できたから信じる、というのは結局は人間の一自己判断に過ぎません。信じることとその結果というのは必ずしもイコールになるものではないのです。だからこそ人間は神ではないし、神と人間は違うという事実に身を任せられるのだと思います

ネタバレ人を信じるって難しい。ミチルの味方のふりして裏切ってくるもミチルから見ればそう見えるけど、別の人から見ると決してそんなことはないのだろう。比呂子の「誰も信じない人は、結局、誰からも信じられないような気がする。そんなの寂しいもの」が突き刺さる。 最初読み始めた時と読後で登場人物みんなの印象ががらっと変わった。自分の人生を自分が主役で生きていく覚悟とか、人を信じることは時に難しくて怖くて逃げたくなるけれど、真っ向から向き合わないとわからないこともあるとか、いろんなことが頭をよぎる。良き新年初読書でした。