企業の現場のフィールドワークを考える時、相手側の時間はコスト、ここをどう捉えるかの構えと作法、調査計画の質が問われる。できる限り資料を読み込み、仮説もふまえてリサーチデザインをしたうえで、現場で２回1時間半から2時間程度具体的な質問をしていく敬意と信頼の共同作業が重要。フィールドメモをとることも肝要で、しっかりまとめげることが報いることにもなる。経営学や事業に関するフィールドワークの示唆的な部分をおおくしめしてくれている本。

良質の先行文献をもちいながら丁寧に誠実に質的研究のわかりやすく伝えることを目的にか書かれた良質の本であるという印象をもった。認識・理論・方法論と手法のまとめ引用ながら秀逸で、自分の立場を考え直すのに非常に参考になる。倫理、作法、授業でつかうためのお題なども充実しており、現代の質的研究を享受する全ての人にフレンドリーな本。本文中の引用のカッコの表記の揺れが多く目立つのが非常に残念な点。

企業の現場のフィールドワークを考える時、相手側の時間はコスト、ここをどう捉えるかの構えと作法、調査計画の質が問われる。できる限り資料を読み込み、仮説もふまえてリサーチデザインをしたうえで、現場で２回1時間半から2時間程度具体的な質問をしていく敬意と信頼の共同作業が重要。フィールドメモをとることも肝要で、しっかりまとめげることが報いることにもなる。経営学や事業に関するフィールドワークの示唆的な部分をおおくしめしてくれている本。