どんな仕事でもコミュニケーション能力が重要であることを痛感しているからこそ、生まれながら上司に気に入られる人懐っこいタイプの人間をうらやましく思うことがあった。そのため、付き合いが悪いタイプなら、頼れる若手として仕事で信用を勝ち取れというアドバイスには、救われるような気持ちになった。もちろん愛嬌がない分、人以上に仕事で結果を出さなければならないが……。自分の望まぬ仕事でも、工夫をして自分の色を出すことを疎かにしなかったからこそ、佐久間さんの今のポジションがあるのだな、と改めて痛感した一冊となった。

好きな声優がナレーターをしていたので、オーディブルで拝聴した。本書のメインターゲットは、人脈作りのためにいろんな飲み会などに顔を出しまくっているビジネスマンと推測され、私のようなそもそも人付き合いが悪いタイプは、正直関係ない部分もあった。しかし、人として変化が起こる際に必ず誰かとの別れはやって来るので、合わなくなった人に固執する必要はないなど、普遍的にためになる言葉ももちろんたくさんあった。私自身はこれからも、少数精鋭の家族や友人を大切にしていきたいと、改めて決意した。たまにはオーディブルもいいね。

広島の姉妹校の方であるが、ノートルダム清心に中高通っており、理事長のお話を3年に1回聴く機会があった。そんな環境であったが故に、逆張り精神で「本書は絶対に読まないぞ！」と思っていた。いざ読んでみると、「環境の奴隷」ではなく、「環境の主人」になろうという冒頭のメッセージを始め、胸に来る金言ばかり。他には解説の日野原先生も触れていた「相手を許すために2%の余地を残しておく」という考え方に、なるほどと膝を打った。卒業から十数年経ち、「理事長の本なんか読むもんか」というひねくれた考えがなくなったことに感謝したい。

どんな仕事でもコミュニケーション能力が重要であることを痛感しているからこそ、生まれながら上司に気に入られる人懐っこいタイプの人間をうらやましく思うことがあった。そのため、付き合いが悪いタイプなら、頼れる若手として仕事で信用を勝ち取れというアドバイスには、救われるような気持ちになった。もちろん愛嬌がない分、人以上に仕事で結果を出さなければならないが……。自分の望まぬ仕事でも、工夫をして自分の色を出すことを疎かにしなかったからこそ、佐久間さんの今のポジションがあるのだな、と改めて痛感した一冊となった。

かの有名な危機管理講習の質疑応答のくだりを、書籍の改まったかたちで読むのがシュールで、笑いが止まらなくなった。これが緊張と緩和か！爆笑問題を始めとするタイタン芸人のゆるいファンなので、既知のエピソードが多かった一方、宗教2世としての社長のお話や、SMAPや飯島さんとの関係性のお話は初めて知るものも多く、面白く読み進めることができた。社長もおっしゃる通り、所属芸人の母数に比べてトラブルが多いのが、“タイタンらしさ”らしさ？笑）なので、今後もそのトラブルを笑いに変えて芸能界をサバイブしてほしいなと思う。

アニメーション業界のリアル話はもちろん、想像以上に経営視点のお話が多かったのが印象的な一冊。個人的には、なぜ創業初期に小説原作のアニメ化が多く、漫画原作を取り扱ってこなかった理由が興味深かった。また、堀川さんや吉原さんのロング対談はもちろん、お二人に比べると表に出る機会の少ないプロデューサー陣の1万字インタビューが読めたのは面白かった。P.A.と言えばやはりオリジナルアニメ！という強みは私も同意するので、オリジナル作品が厳しくなっていく中でも、負けずに作り続けていってほしいなと思う。