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2024年3月の読書メーターまとめ

タキタカンセイ
読んだ本
12
読んだページ
3492ページ
感想・レビュー
12
ナイス
68ナイス

2024年3月に読んだ本
12

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

タキタカンセイ
ネタバレ舞台は現代、日本、一人称視点、しかもこのタイトルなのでいわゆる「青春小説」集なのかと思って読み始めたけれどちょっと違ってました(青春小説ではない、とも言い切れない)。巻末の「受賞エッセイ」も含めて、他者、世界、自分に対する違和感、疑問が徹底していて大変に面白い。関係ないけど、「受賞エッセイ」に出てくる下北沢のスターバックスは元勤務先の近所だったので、『百年の孤独』に感動した20歳の小川さんとすれ違っていたかもしれない、と思いました。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

タキタカンセイ

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2024年3月の感想・レビュー一覧
12

タキタカンセイ
2000年から2002年にかけて毎日中学生新聞に連載された「まきちゃんくるちゃん」6話をまとめた小冊子。仲良し二人組のファンタジーに満ちているけど何気ない日常がなんだか切ないお話した。もっと読みたいと思いました。
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タキタカンセイ
〈我々〉はなぜ〈彼ら〉を殺すことをためらわないのか。〈我々〉と〈彼ら〉をわけるものは何か。その境界線は容易に変化する。私達は今、リアルタイムでその実例を目にしている(パレスチナで、ウクライナで、アメリカ大統領選で、近くはSNSで「ネトウヨ、ガー」「パヨク、ガー」と言ったり思ったりする時)。著者はそれをニューロンやホルモンのレベルから検証、考察する。そもそも「善」と「悪」とは何なのか。南アフリカのアパルトヘイトや真珠湾攻撃や第一次世界大戦やソンミ村虐殺事件における〈彼我〉の越境の事例が感動的。
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タキタカンセイ
原題は『Behave The Biology of Humans at Our Best and Worst』。「最高と最悪」と「善と悪」はだいぶ違うと思う。その時「最高」だと思ってやったことが「最悪」だった、ということは歴史ではよくあることだから。邦題に関する疑問はともかく読者は「最高」と「最悪」の原因を求めてゲノム、ニューロン、遺伝子、ホルモンなどへの旅に誘われることに。語り口は平易なのですがその幅の広さに正直戸惑いました。でも面白い。安易に「結論」を求めるのはナンセンスだと思い知りました。
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タキタカンセイ
ネタバレ満蒙国境フルンボイル平原で赤色ソ連に敗北する日本陸軍、それは大日本帝國の終わりの始まりだった…ウムボルトの父を殺したのは「誰」だったのか、そしてウムボルトの運命は…エピローグがとても感動的です。 「反スターリンのマイブーム」で読み始めた本書でしたが、予想外の方向でおおいに楽しみました。著者のあとがきも深く心に残りました。母の一家は満州からの引き揚げ者だったので、もっといろいろ勉強しなければ、と思いました(今さらですが)。
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タキタカンセイ
ネタバレ戦乱の予感の中、舞台はいよいよノモンハンへ。主要な登場人物が続々とハルハ川のほとりへと集結してきます。大平原の描写が素晴らしい。それだけに人間たちの「小さな」争いの虚しさをより一層感じます。
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タキタカンセイ
ネタバレ上海で「トロツキー」と遭遇するウムボルト。それはトロツキーの名を騙る偽物だった。果たしてウムボルトが幼き日に視た男は「偽物のトロツキー」だったのか。魔都上海の闇はますます深い。
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タキタカンセイ
ネタバレ「トロツキー計画」遂行から「トロツキー計画」阻止へ、歴史の大波に翻弄されるウムボルト。ウムボルトに司令を下したのが帝国陸軍大佐・安江。自分はこの漫画です安江仙弘のことを初めて知りました。安江仙弘はユダヤ人を「利用」することでアメリカとの戦争を回避しようとしていたとされている。それは同時に世界中で行き場をなくしていたユダヤ人を救けることでもあった…
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タキタカンセイ
ネタバレ冒頭から甘粕正彦、岸信介、松岡洋右、など大物キャラが続々登場。そして川島芳子! 妖艶な肢体に感動。物語には朝鮮族も登場してますますカオスに。オペラ的展開にワクワクさせられますが、本当の悲劇はまだ先にあることを考えると複雑な気持ちになります。
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タキタカンセイ
気がつくとウムボルトはいつの間にやらロシア人、中国人、モンゴル人、ユダヤ人の争いにまっただ中にいる。とんでもない状況だけど、そこは合気道の始祖、植芝盛平直伝の秘技で切り抜ける。ここらへんはいかにも「大陸的」でおおらかで良いと思いました。
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タキタカンセイ
ネタバレ日本軍人とモンゴル人女性の間に生まれたウムボルト、母を殺された彼が巻き込まれる巨大な謀略、それは満州、日本、世界の行く末に関わるものだった…というふうにで物語は進んでいくのですが語り口は正統的少年マンガ調なので楽しく読みました。
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タキタカンセイ
ネタバレ「トロツキーを満州に呼んでスターリンに対抗させる」。いかにも歴史シミュレーション小説にありそうなネタという感じですが、実際にあった「計画」らしい。石原莞爾、辻󠄀政信など歴史上の人物が「いかにも」という感じの登場感で舞台に現れる。後世の評価からすれば「立派な人物」と言えるかどうかはわからないが、ともかくあの時代、満州において、それぞれがそれぞれの夢や「理想」を求めてぶつかりあっていたことは間違いない。期待膨らむプロローグです。
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タキタカンセイ
ネタバレ舞台は現代、日本、一人称視点、しかもこのタイトルなのでいわゆる「青春小説」集なのかと思って読み始めたけれどちょっと違ってました(青春小説ではない、とも言い切れない)。巻末の「受賞エッセイ」も含めて、他者、世界、自分に対する違和感、疑問が徹底していて大変に面白い。関係ないけど、「受賞エッセイ」に出てくる下北沢のスターバックスは元勤務先の近所だったので、『百年の孤独』に感動した20歳の小川さんとすれ違っていたかもしれない、と思いました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/05/03(5110日経過)
記録初日
2010/05/03(5110日経過)
読んだ本
784冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
244249ページ(1日平均47ページ)
感想・レビュー
407件(投稿率51.9%)
本棚
3棚
性別
自己紹介

遅読症。読書メーターを始めて10年でやっと500冊を超えました。
「読書」という言葉にはいろんなイメージがあると思いますが最近、読書は「旅」なんだな、と思うようになりました。外国でもご近所でも旅は旅だし、同じところに何度も行ってもよい。雨の日、風の日、アクシデント、途中で引き返すことがあってもよい思い出になるし、それも旅です。
読んだ本も全部理解、共感できるわけではないけれども、それぞれ得難い経験です(しかも、とんでもなく安価で気軽)。人生は短し、されど本は多し、という感じです。行き当たりばったりで出会った本を読みます。

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