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2023年7月の読書メーターまとめ

浅香山三郎
読んだ本
10
読んだページ
3221ページ
感想・レビュー
9
ナイス
109ナイス

2023年7月に読んだ本
10

2023年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

浅香山三郎
「おくのほそ道」本文は約3分の1、他に、「曾良旅日記」「奥細道菅菰抄」と解説からなる。まことに名文で、曾良の日記と読み比べると、実録では無く、さまざまな日本の詩歌の伝統を踏まへた作品として、「おくのほそ道」が練り上げられたものだといふのがよく分かる。ところどころ、音読してみると、非常にリズムのよい文章であるのが実感された。
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2023年7月にナイスが最も多かったつぶやき

浅香山三郎

2023年6月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1790ページ ナイス数:88ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/619362/summary/monthly/2023/6 多忙ではなかつたが、体の疲れで余り本は読めなかつた。

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2023年7月の感想・レビュー一覧
9

浅香山三郎
英語で書かれた禅についての鈴木大拙の論考を日本語に訳したもの。大拙は、海外での日本仏教思想の紹介を自らの仕事の柱にしてゐたので、海外の人にどう仏教を説明するかといふ組み立てで書かれたものを読む方が、彼の捉へ方の基本がよく分かる。禅は事実を扱ふものであつて、一般論を云々するものではない、などの指摘や、「〇〇とは何か」といふ問ひに「〇〇である」とは答へぬやうな禅問答の構造を説く。禅は、思考により悟りを得る方法を取らず、実践のなかから悟りに至るかたちの仏教であることなど、禅のエッセンスを凝縮して示す好著である。
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浅香山三郎
「おくのほそ道」本文は約3分の1、他に、「曾良旅日記」「奥細道菅菰抄」と解説からなる。まことに名文で、曾良の日記と読み比べると、実録では無く、さまざまな日本の詩歌の伝統を踏まへた作品として、「おくのほそ道」が練り上げられたものだといふのがよく分かる。ところどころ、音読してみると、非常にリズムのよい文章であるのが実感された。
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浅香山三郎
大元になつてゐる本は、1971年刊であり古典といつても良い研究であるが、千利休の評伝としては行き届いたもので、しかも古びてはゐない。茶の湯の前史、連歌との関係、利休書状の右筆問題など、いまに続く論争的な要素も取り上げられてゐる。索引がないのが残念で、自分で付箋を付して使ひやすくしてゆくしかない。
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浅香山三郎
稲垣足穂からの流れ。古典の原文そのものではなく、富士正晴の現代語訳によるダイジェスト。近世の男色の精神世界を西鶴が取材した実例(?)をもとにまとめる。なるほど。
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浅香山三郎
「陰獣」「黒蜥蜴」といふ代表作のほか、「一枚の切符」「何者」「断崖」といふ推理の面白さや犯罪心理を巧みに描く作品を収める。グロテスクな描写は後景に退き、エンタテインメントの色合ひのつよいもので、乱歩のサービス精神に満ちたストーリー構築の巧みさが魅力の作品集になつてゐる。
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浅香山三郎
2022年の歿後100年に際して刊行された評伝。森まゆみさんの『鷗外の坂』は鷗外の住んだ場所に密着した作品だつたが、本書は鷗外の文業の全体像をながめたもの。まことに多岐にわたるとしか言ひやうがないこの作家の多才ぶり、マメさ、家庭的な多難さを丁寧にまとめる。森まゆみの本にも詳しく出ていたが、本書でも鷗外の史伝ものの緻密な取材ぶりについて解説されており、読んでみたくなつた。作品索引がついてゐるので、今後も気になつたものを読む時に便利。
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浅香山三郎
第2巻に続き、当時の英国政府の統計や報告書を分析してジャーナリスティックに労働者の困窮を述べた部分と、理論的な思考を展開する部分に別れる。理論的な部分は分かりにくくても、ある程度気にせず読んでいくしかなかつた。
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浅香山三郎
『江戸川乱歩短編集』からの流れ。探偵小説の枠に留まらず、幻想的・猟奇的な想像力を駆使した不思議な作品を収める。「蟲」「孤島の鬼」の怪奇さ、猟奇さが乱歩の真骨頂といふ感じをうける。戦前のエログロ・ナンセンスな文学潮流の流行と、乱歩を受容した読者層の存在に、大正期・昭和初期の不思議なモダンさを感じざるを得ない。
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浅香山三郎
前に読んだ『日本思想史』からの流れで読む。神道と仏教を中心に、国家・民衆と宗教との関はりから生ずる現象・思想を論じる。古代が「仏教の浸透と神々」、中世が「神仏論の展開」、近世が「世俗と宗教」、近代が「近代化と宗教」といふ章タイトルで、時代ごとに何が宗教現象の展開の特色となるかがよく示されてゐる。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/15(3280日経過)
記録初日
2009/10/18(5468日経過)
読んだ本
2814冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
835981ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
864件(投稿率30.7%)
本棚
240棚
現住所
大阪府
自己紹介

これから新しく読む本は、できるだけ感想を残します。過去に読んだ本は、読んでたことを思ひ出した時点で、登録しますけれども、感想までは書き切れない感じです。さういふ訳で、投稿率はべらぼうに低いのですが、ご容赦ください。

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