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2023年9月の読書メーターまとめ

浅香山三郎
読んだ本
8
読んだページ
2175ページ
感想・レビュー
8
ナイス
75ナイス

2023年9月に読んだ本
8

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

浅香山三郎
本書刊行の2017年はロシア革命100年。二月革命から十月革命の間の、臨時政府とソヴィエト、社会主義政党と自由主義政党、ボリシェヴィキなどの様々な権力のプレイヤーの動きを詳しく追ふ。「十月革命クライマックス史観」により、見失いがちなロシア革命の側面に光を当てたもので、第一次世界大戦への対応、ロシア社会の構造、民族主義といふ複雑な要素が絡む事態の推移を叙述する。エリートや知識人からなる西欧型の民主主義者と、ロシアの労農民衆を背景とする社会主義者の対立・内部矛盾が、ボリシェヴィキによる十月革命で強引に解消↓
浅香山三郎
2024/02/25 11:20

させられるといふ過程は、きれいごとではない革命の内実をよく示すもので、革命前のロシア帝国期からの帝国の内実にも多くの紙幅を割いてゐる。

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2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

浅香山三郎

2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3102ページ ナイス数:128ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/619362/summary/monthly/2023/8 8月に読んだ本のほとんどは、電車のなかで読んだ。

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2023年9月の感想・レビュー一覧
8

浅香山三郎
松本清張が、中世(戦国期)の河越合戦や関東管領上杉氏の話を下敷きに、現代の結婚式場を舞台にしたサスペンスを書いていたとは。他の清張作品に比して、殺された女社長を山内家の末裔だとし、犯人らもまたその因果に絡むとするなど、かなり異色な作品ではないかと(少なくとも、純粋な社会派といふ感じとはテイストが違ふ)。
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浅香山三郎
栗原康氏による一遍の評伝。アナキストとしての一遍といふ捉へ方で、しかし、『一遍聖絵』などをしつかり読み込んだ上での評伝となつてゐる。
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浅香山三郎
本書刊行の2017年はロシア革命100年。二月革命から十月革命の間の、臨時政府とソヴィエト、社会主義政党と自由主義政党、ボリシェヴィキなどの様々な権力のプレイヤーの動きを詳しく追ふ。「十月革命クライマックス史観」により、見失いがちなロシア革命の側面に光を当てたもので、第一次世界大戦への対応、ロシア社会の構造、民族主義といふ複雑な要素が絡む事態の推移を叙述する。エリートや知識人からなる西欧型の民主主義者と、ロシアの労農民衆を背景とする社会主義者の対立・内部矛盾が、ボリシェヴィキによる十月革命で強引に解消↓
浅香山三郎
2024/02/25 11:20

させられるといふ過程は、きれいごとではない革命の内実をよく示すもので、革命前のロシア帝国期からの帝国の内実にも多くの紙幅を割いてゐる。

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浅香山三郎
空想的社会主義といふ呼ばれ方で、科学的社会主義に対置されてきた、サン=シモン、オーウェン、フーリエの思想と実践を論じる。民主主義の不完全性と資本主義の生み出す病理の乗り越へのために生み出された彼らの思想は、マルクス主義の側から見ると、空想的だつたかも知れないが、当時の社会状況のなかで三者が各々の社会プランを出したことの意義を見出さうとするもの。評伝的な部分も多いので、思想そのものをもつと知るには、もう少し専門的なものを読む必要があるかも。
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浅香山三郎
必要があつて、尾張藩のことを知る必要があり、『鸚鵡籠中記』(岩波文庫)も買つてみたのであるが、まづはこの本を読んでみた。神坂次郎さんは、ジャーナリスティックな視点からこの朝日文左衛門の日記を読みほぐし、太平の時代の藩士たちのヒマさと、その日常の様々なゴシップと、そのヒマさによつて生み出された文化的なサロンの充実ぶりを紹介する。尾張藩といふ社会をざつくりと知るためにはよい案内書である。
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浅香山三郎
1968年の学生運動について、笠井・絓の経験をもとに交はされた対論。小熊英二氏による68年運動の総括への強烈な批判としても提出された当事者による回顧である。内容は多岐にわたるが、それまでの社会では問題視されていなかつた在日韓国・朝鮮人への差別などの問題、総じて言へば戦後民主主義の言説の欺瞞を突くやうな批判視角の提示と闘争といふことが運動の性格なのであらう。その視角から、80年代以降の体制に馴化した思想(ポストモダニズムの流行から斎藤幸平まで)のありやうへの厳しい批判も表明されてゐる。
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浅香山三郎
『朝日新聞』に月1回掲載された文章と、3編の講演をベースにした文章群を収める。3年間特定の作家を決めてその著作を徹底的に読むという学者のやうなきまじめな大江さんの読書習慣と、教育基本法改定という時事的な問題への意見表明、大江光さんの作曲活動のあゆみと、自らの文学・音楽体験を重ね合はせたエッセイなど、内容は多岐にわたる。大江さんの小説の方はまだ手を付けられないので、かうしたエッセイをもつと読んでいきたいと思ふ。
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浅香山三郎
著者には『京都 天神をまつる人々』の著書もあり、この本も買つてあるはずだが、見当たらず。中世の「西京」の住民である北野神人の生業・共同体について、ずいき祭の構造をあきらかにすることで、これまでの日本中世史研究の理解に更に厚みをもたせる試み。西京の事例であるが、中世の社会全般の神と人、権力と地域社会、そして近世におけるその残像のやうなものを考へさせる材料を提示しているやうに思ふ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/15(3280日経過)
記録初日
2009/10/18(5468日経過)
読んだ本
2814冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
835981ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
864件(投稿率30.7%)
本棚
240棚
現住所
大阪府
自己紹介

これから新しく読む本は、できるだけ感想を残します。過去に読んだ本は、読んでたことを思ひ出した時点で、登録しますけれども、感想までは書き切れない感じです。さういふ訳で、投稿率はべらぼうに低いのですが、ご容赦ください。

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