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2023年8月の読書メーターまとめ

浅香山三郎
読んだ本
9
読んだページ
3102ページ
感想・レビュー
9
ナイス
128ナイス

2023年8月に読んだ本
9

2023年8月のお気に入られ登録
1

  • セイコリーノ またの名を「本の海賊」またある時は「文化の使徒」

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

浅香山三郎
NHK未解決事件の元にもなつた「帝銀事件の謎」や「推理・松川事件」など、占領期の怪事件の再検討がメイン。ダイヤモンドの話は、『1952年日航機「撃墜」事件』でも取り上げられてをり、フィクションとノンフィクションに跨る清張の昭和史の謎へのこだはりの強さが実感される。
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2023年8月にナイスが最も多かったつぶやき

浅香山三郎

2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3221ページ ナイス数:109ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/619362/summary/monthly/2023/7 冊数二桁台を回復。感想投稿が遅れ気味ですので、改善したいです。

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2023年8月の感想・レビュー一覧
9

浅香山三郎
刀剣・鏡・墓碑など出土したものや、伝世したものに刻まれた文字と、記紀や中国の歴史書からの情報を突き合はせて日本の古代の実像を探る。そこには、文献史学だけではなくて、民俗学・民族誌のやうな分野の成果も生かされ、森さんの知識の幅と思考の深さを感じることが出来る。「古代学」を提唱する森さんだが、その学問の面白さは該博な知識の裏付けがあつてこそだということを実感させられる。
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浅香山三郎
岩波文庫の作品集全3冊の最終巻。「パノラマ島奇談」は乱歩の脳内の幻想・夢想を余す所なく書き綴る怪作。「偉大なる夢」は、時局に沿ふ色づけながら、空想科学小説とスパイといふ組み合はせで、探偵小説らしい活劇的な味を出す。短篇はいずれも余韻の残し方がうまい。「芋虫」「毒草」「防空壕」は、二重三重に畳みかけるやうな話の展開が巧いなあと感じた。岩波文庫は、乱歩のジュブナイル作品も出してゐるが、これらは取り敢へず後回しにして、次はこれもまた何冊か積読になつてゐる、河出文庫や光文社文庫の乱歩の随筆や評論を読んでみたい。
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浅香山三郎
欲望の対象としての女の体は、いくらも語り尽くされてゐる感があるが、男の体をさういふ目で見ると、どう評することができるのか。BLによる腐女子的な男性同士の性表現の消費と、ゲイの立場からのそれとの差異と類似など、マニアックである。マニアック過ぎて、頭に入らないが、文化史的な面白さに富む。
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浅香山三郎
全5章計20冊の文学作品から、戦後とそれに至る日本人の体験・思索の焦点を読み解く。私が読んだのは、まだ4冊だけだつた。戦争、戦後の混乱、転向・主体・自己といつた、論理ですつぱりと斬り捨ててしまへない、人々の経験と感情の襞を、戦後文学がまことに絶妙に主題化してゐる様が興味深い。
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浅香山三郎
だいぶ前に買つておいたのに、ずつと積読になつてをり、最近朝日文庫になつて、ハンディに読むことができるやうになつた。15年戦争期の「暗い時代」に精神の自由を掲げる矜持をもつた人々の評伝。ほかの本でも一応、どういふ人か知つてるつもりの人物も居たが、九津見房子・斎藤雷太郎・立野正一といつた人たちについては多くを知らなかつた。森まゆみさんらしく、硬軟たくみな人選と切り口だと感じた。
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浅香山三郎
若手の中世・近世移行期の研究者による「中世から近世ヘ」のシリーズの一冊。本書は、「兵農分離」といふ近世社会の原理の中身を腑分けし、通説の再検討を行ふ。通説のやうに、刀狩令により村に武器が無くなつた訳ではなく、武士が城下町に集住した訳でもなく、実態はもつと複雑であつたといふ。かつての研究による概念としての兵農分離で、中世から近世ヘの理解が「分かりやすく」説明されてきた点を訂正し、一つの志向性をもつた政策であると諸事象をまとめることを否定する。概念に引きずられた歴史理解の克服を丁寧に論じた好著だと思ふ。
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浅香山三郎
NHK未解決事件の元にもなつた「帝銀事件の謎」や「推理・松川事件」など、占領期の怪事件の再検討がメイン。ダイヤモンドの話は、『1952年日航機「撃墜」事件』でも取り上げられてをり、フィクションとノンフィクションに跨る清張の昭和史の謎へのこだはりの強さが実感される。
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浅香山三郎
江戸から戦後まで、都市や青少年の生活世界のなかの男色のあり方を文学作品・図像を駆使して論じる。岩田準一を扱ふ「連れ鳴く雁」、『伊豆の踊子』の意外な読み方を示す「礼装」、また、あとがき代はりといふ「東都戦後男色地図」など、文化史的な面白さに富む。
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浅香山三郎
カバーに「NHK未解決事件」の番宣があるので、22年末以後に買つたものか。清張のノンフィクション作品の原点に位置するが、これまで読む機会がなかつた。(上)所収のもののうち、「白鳥事件」と「革命を売る男・伊藤律」は今日では、清張の推理が正しくなかつたといふ。さういふ時代的な資料・思考図式の制約を含めて、昭和史の一コマを成す作品である。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/15(3280日経過)
記録初日
2009/10/18(5468日経過)
読んだ本
2814冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
835981ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
864件(投稿率30.7%)
本棚
240棚
現住所
大阪府
自己紹介

これから新しく読む本は、できるだけ感想を残します。過去に読んだ本は、読んでたことを思ひ出した時点で、登録しますけれども、感想までは書き切れない感じです。さういふ訳で、投稿率はべらぼうに低いのですが、ご容赦ください。

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