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2024年7月の読書メーターまとめ

浅香山三郎
読んだ本
7
読んだページ
2105ページ
感想・レビュー
6
ナイス
61ナイス

2024年7月に読んだ本
7

2024年7月のお気に入られ登録
1

  • 遊学の隠居🌊

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

浅香山三郎
おもに農業的な目的についての土地利用とその地代のあり方について、各々の土地の生産条件(収穫量・環境条件)をパターン化し、地主に剰余価値が渡る仕組みを論じる。剰余価値と労働価値説がベースなのだといふ、マルクスの理屈がベースだが、残念ながら細かい点は頭に入りにくい。原著第3巻(岩波文庫6〜9巻)は、委細はともかく、利潤・利子・地代といふ話の構造はまだ理解しやすいのではないかと、私は勝手に捉へてゐる。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

浅香山三郎

浅香山三郎さんの2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:2395ページ ナイス数:99ナイス ★浅香山三郎さんの2024年6月に読んだ本一覧はこちら→ >> https://bookmeter.com/users/619362/summary/monthly/2024/6

浅香山三郎
2024/07/01 07:27

残業やや増へ、冊数伸びず。感想の投稿や、溜まつた新聞を読むことも遅れてをります。

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
6

浅香山三郎
江戸川乱歩コレクションの4冊目。Ⅱ・Ⅲが本格探偵小説を中心にした評論・随筆であるのに比すと、この巻は、スリラーや幻想的な要素のある小説への関心を主題にしたものを収める。外国小説におけるスリラー要素、コナン・ドイルの心霊研究への傾倒についての見解、アーサー・マッケンといふ幻想小説家への私淑など、話題は多岐にわたり、乱歩がいかにこれらのジャンルの外国小説をよく読んでゐたかが理解できる。乱歩自身が奇想の人だつたのは言ふまでもないが、それ以上によく他者の作品から学ぶ人だつたことをあらためて認識できた。
が「ナイス!」と言っています。
浅香山三郎
おもに農業的な目的についての土地利用とその地代のあり方について、各々の土地の生産条件(収穫量・環境条件)をパターン化し、地主に剰余価値が渡る仕組みを論じる。剰余価値と労働価値説がベースなのだといふ、マルクスの理屈がベースだが、残念ながら細かい点は頭に入りにくい。原著第3巻(岩波文庫6〜9巻)は、委細はともかく、利潤・利子・地代といふ話の構造はまだ理解しやすいのではないかと、私は勝手に捉へてゐる。
が「ナイス!」と言っています。
浅香山三郎
同じ著者の『未完の天才 南方熊楠』からの流れで読む。民俗学・植物学・密教思想など、西洋の学知を学びながら東洋の知の意味を知らうとした熊楠の仕事のなかでも、幽霊の問題に焦点を絞つたもの。西洋の神智学の潮流とも距離を置きながら、幽霊や幽体離脱を冷静に記録しやうとするなど、熊楠=神秘主義と結びつけられがちなイメージを覆す。霊の実在を単純に肯定するのではなく、世界の説話や自身の体験を総合して、現象の実態に迫り、容易に結論を出さない、熊楠独特の立場(現在的な職業的研究者とは違ふスタンス)をも浮かび上がらせてゐる。
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浅香山三郎
江戸川乱歩の『一人の芭蕉の問題』からの流れ。乱歩の「一人の芭蕉の問題」に触発された作家によるエッセイ集。作品を書くために実践してゐること、推理小説に対する哲学を本格派として知られる土屋隆夫氏が述べてゐる。文体のせいもあり、また乱歩の随筆と共通するテーマが多いので、ざつくりと読んだ。 中公文庫はこのところ、乱歩・安吾を始め、推理小説家の小説や随筆を次々と復刻させてゐる。単なる食はず嫌ひなのだが、いまの作家の作品に余り親しめてゐない私のやうな者にとつてはありがたい。
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浅香山三郎
奈良の寺や神社を訪れると、会津八一のまことに抒情的な作品の歌碑に出会ふことが多い。漢字を使はずひらがなで書かれ、かつ、出来るだけ和語を用ゐて詠まれた歌に、自ら註を施してゐるのが本書である。ひらがなを追ひ、まづ音にして和歌を詠み、そのあとに意味が来る。その詳註は、大和の古物・古社寺に親しむ手引きともなつてゐる。歌を詠むことが、美術史家としての学問と一体であつたことがよくわかる。
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浅香山三郎
江戸川乱歩コレクションの第3巻。第2巻が海外ミステリ論集だつたのに対し、日本のミステリへの評論をこの巻では収める。なんとなく、乱歩が評論を多く書くのは、戦後になつてからかと思つてゐたが、「日本の探偵小説」(昭和10年)などのかなりしつかりしたものを書いてゐた。戦後は、探偵小説界のまとめ役としての立場もあり、探偵小説の現在地とその展望といふ視点で、一般の文壇との関係にも言及する。評論家としても乱歩が一流の人であつたことが感じられた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/15(3333日経過)
記録初日
2009/10/18(5521日経過)
読んだ本
2825冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
839602ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
875件(投稿率31.0%)
本棚
240棚
現住所
大阪府
自己紹介

これから新しく読む本は、できるだけ感想を残します。過去に読んだ本は、読んでたことを思ひ出した時点で、登録しますけれども、感想までは書き切れない感じです。さういふ訳で、投稿率はべらぼうに低いのですが、ご容赦ください。

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