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2024年1月の読書メーターまとめ

APIRU
読んだ本
16
読んだページ
5982ページ
感想・レビュー
8
ナイス
131ナイス

2024年1月に読んだ本
16

2024年1月のお気に入り登録
1

  • samy

2024年1月のお気に入られ登録
1

  • samy

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

APIRU
ネタバレオカルトとロジックが相和した新感覚ミステリーだと信じ切っていましたが、最終話において予想だにしない真相が語られるにいたり実にやられた感がありました。見目麗しい霊媒師とミステリー作家による異色の探偵譚。霊視で得られたヒントをもとに万人が認める普遍の推理を構築していくというスタイルは、最終話で盛大に引っ繰り返されたにせよ、面白い趣向だなと思って読んでいました。最終話のインパクトが強かったわけですが、そこまでの三話もどれも業が深い事件ばかりであり、これがまた好きな趣。インサニティ感溢れる第三話が特に好きでした。
が「ナイス!」と言っています。

2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

APIRU

『書楼弔堂 待宵』『絡新婦の理 愛蔵版』、そして『鵼の碑』。2023年は素敵な京極イヤーでした。 2023年の読書メーター 読んだ本:182冊 読んだページ:63424ページ 感想・レビュー:110件 ナイス2397ナイス:月間平均冊数:15.2冊 月間平均ページ数:5285ページ → https://bookmeter.com/users/621972/summary/yearly/2023

『書楼弔堂 待宵』『絡新婦の理 愛蔵版』、そして『鵼の碑』。2023年は素敵な京極イヤーでした。 2023年の読書メーター 読んだ本:182冊 読んだページ:63424ページ 感想・レビュー:110件 ナイス2397ナイス:月間平均冊数:15.2冊 月間平均ページ数:5285ページ → https://bookmeter.com/users/621972/summary/yearly/2023
が「ナイス!」と言っています。

2024年1月の感想・レビュー一覧
8

APIRU
因なき果は存在せず、果は新たな因となる。タイトル通り風桶ロジックをガジェットに据えた一篇であり、あまり読んだ事のないミステリーが楽しめました。人畜無害の所轄の刑事と、鋭い慧眼と人並み外れた美貌を備え、一方でドSかつ猟奇趣味の気質をもつ美人刑事が奇怪な連続放火殺人を追っていくというミステリー。恨み辛みが連鎖を重ね、その度人が焼死してゆく。その真相はトラジックであり、人の世の遣る瀬無さが胸打つものがありました。そして事件そのものは凄惨極まるも、語り口は中々どうしてユーモラスであり、そのバランス感がまた印象的。
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APIRU
淫靡に耽る夫と旧悪を暴く妻。互いに思惑を秘めた仮初の番い、その双方の視点が交互に描かれながら進んでいくストーリー展開は、さながら螺旋の構造であり、それは美しくも限りなく禍々しいのでした。北フランスの片田舎。村民たちから畏れられている名家を舞台に据えたミステリー。再読であり完全にネタを覚えていた状態でしたが、それでもゴシックミステリー的な佇まいとストーリー構成の妙により始終面白く読めました。むしろ読み進めるだに初読のときの衝撃を思い出し、そこに向かっていく焦燥感が中々どうして辛抱たまらないものがありました。
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APIRU
異形の短篇集。ホラー、SF、ミステリー。どこを取っても小林泰三小説のフィネスが味わえる四篇であり、魔的で人外で実に素敵です。畸形の世界観に魅せられながら読み進めていくと、底にはおよそ予想だにしない顛末が待っており、それを悟った刹那はぞくりと来ます。なかでも、己だけの「幸せ」を見つけた『妻への三通の告白』は、倒錯的で物狂い染みていて特に好きでした。「幸せ」に対して示唆的というか、「幸せ」とは蓋しそうゆうものなのでしょう。そしてラストの『獣の記憶』は変則的な多重人格ミステリーであり、これまたスマッシュヒット。
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APIRU
再読でしたが、この真相とミスリードはインパクトが強かったので鮮明に覚えています。初読のときは予想だにしなかった仕掛けは、久しぶりに読んでもやはりゾクッと来るものがありました。不審死を遂げた兄、そして何者かに次々殺害されてゆく兄の級友たち。事件の真相を辿る弟の脳裏には、胸臆に封じられた記憶が、囁きとともに去来する。その真相は、おぞましくも哀しい、惻隠の囁きでした。そんなシリーズ三作目。これまで同様、ミステリーを軸に据えつつホラー色も帯びており、それでいて前二作とはまた異なる趣向の「囁き」であったと思います。
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APIRU
夜半、床下に忍び込んでは男女の目合いに聞き耳を立てる。およそ常軌を逸した不埒の所業であり、実に衝撃的な序盤。その私慝に耽る少年の胸中と幼い日の罪の記憶が、孤独で静やかでどこか自分を突き放しつつも自分に執着しているような、独特の語り口で綴られていました。そこから生まれるドラマは、背徳と背信の予感を孕み、それは時に残酷極まる顛末を見せるのでした。残酷であるがゆえに純粋でもあるという。そして自殺した少女、養い親である父と娘、いわくの女性、幼い日の真実。いくつもの隠秘が重なって名状しがたい物語を綾なしていました。
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APIRU
着ぐるみが包丁を携えて追いかけてくるという、猟奇的この上ないシチュエーションがインパクト大の第一巻。この巻は導入パート&バトル一回戦です。運営不明目的不明、ソシャゲに擬えたリアルのデスゲーム、そしてそれに強制参加させられた男子高校生。特に目新しいガジェットというわけではないかもしれませんが、この王道的な展開はやはり面白いなと思います。この後のストーリー展開であったり、謎の美少女であったり、そして『ダーウィンズゲーム』というこのタイトルの意味であったり、いろいろと想像がおよぶシリーズ導入であったと思います。
が「ナイス!」と言っています。
APIRU
ネタバレオカルトとロジックが相和した新感覚ミステリーだと信じ切っていましたが、最終話において予想だにしない真相が語られるにいたり実にやられた感がありました。見目麗しい霊媒師とミステリー作家による異色の探偵譚。霊視で得られたヒントをもとに万人が認める普遍の推理を構築していくというスタイルは、最終話で盛大に引っ繰り返されたにせよ、面白い趣向だなと思って読んでいました。最終話のインパクトが強かったわけですが、そこまでの三話もどれも業が深い事件ばかりであり、これがまた好きな趣。インサニティ感溢れる第三話が特に好きでした。
が「ナイス!」と言っています。
APIRU
数十分の記憶しか維持できない探偵vs邪知暴虐たる異能の殺人鬼。特異な性質を備えた者どうしによる二つの視点でストーリーが進んでいくのですが、その特異性ゆえ話がどう展開していくか予想がつかず心悸高まりながら一気に読み耽りました。記憶を保たない者は殺人鬼の蛮行を阻止する為に奔走し、逆に殺人鬼はその存在を危険因子とみなし警戒を抱いていく。記憶が続かない人物を主人公にしてミステリーとして成立するんだろうかと思いはするものの、そこはさすが当代随一の鬼才。特異なキャラ特性を活かした異色のミステリーに仕上がっていました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/25(3149日経過)
記録初日
2015/10/04(3170日経過)
読んだ本
2230冊(1日平均0.70冊)
読んだページ
757748ページ(1日平均239ページ)
感想・レビュー
1029件(投稿率46.1%)
本棚
4棚
性別
血液型
A型
職業
IT関係
現住所
神奈川県
自己紹介

好きな作家:京極夏彦先生
好きなバンド:DIR EN GREY

揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹


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