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2024年3月の読書メーターまとめ

APIRU
読んだ本
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感想・レビュー
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100ナイス

2024年3月に読んだ本
16

2024年3月のお気に入られ登録
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

APIRU
小憎らしいアホ面と世界に誇る胴回りとどうしようもない駄洒落をもって人々の顰蹙を買う稀代の珍獣もとい神様が、パワハラに苦しむ青年を救い「本物の夢」を見つけるための指南を施す。その二十の教えは、すこぶる得心したりあるいは耳が痛かったり、多くの人に刺さるものがあると思います。「自分を好きになる」とか「好きなものを見つける」とか、何を日和ったことを、と思わないでもなかったですが、それぞれの「課題」とストーリーを通して語られるその真意は中々どうして瞠目。笑いと涙と含蓄に富んでおり、一篇の小説としても面白く読めます。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

APIRU

ノベライズを読んだので久しぶりにアニメも観てみましたが、やっぱり最高でした、『PSYHO-PASS』。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3778ページ ナイス数:93ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/621972/summary/monthly/2024/2

ノベライズを読んだので久しぶりにアニメも観てみましたが、やっぱり最高でした、『PSYHO-PASS』。   2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3778ページ ナイス数:93ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/621972/summary/monthly/2024/2
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
7

APIRU
小憎らしいアホ面と世界に誇る胴回りとどうしようもない駄洒落をもって人々の顰蹙を買う稀代の珍獣もとい神様が、パワハラに苦しむ青年を救い「本物の夢」を見つけるための指南を施す。その二十の教えは、すこぶる得心したりあるいは耳が痛かったり、多くの人に刺さるものがあると思います。「自分を好きになる」とか「好きなものを見つける」とか、何を日和ったことを、と思わないでもなかったですが、それぞれの「課題」とストーリーを通して語られるその真意は中々どうして瞠目。笑いと涙と含蓄に富んでおり、一篇の小説としても面白く読めます。
が「ナイス!」と言っています。
APIRU
いまだかつてこれ程何も起こらない小説があったでしょうか。大仰な展開はないし特に盛り上がりもない。慎ましい独居老人の日常が淡々と綴られているのですが、これがまあ面白くて仕様がない。目玉焼きを作るだの回覧板を回すだの、ありきたりな日常のいち場面を小説として成立させ尚且つ面白く読ませるその技術とセンスたるや、そんじょそこらの尻の青い小説家に真似できる代物ではないのです。まあ真似できたとしたって誰も真似しないだろうって気もしますが、いずれにせよ『京極堂』や『巷説百物語』とは別方向で京極小説の絶巓と言えるでしょう。
APIRU
2024/03/25 18:26

ちなみに「文庫版」と銘打たれてはいますが、単行本と比べて何かが大幅に変わっているという事は当然ありません。加筆修正は施されていますが、『虚談』のように「ボーナストラック」が追加されているわけでもないので、基本的には単行本と一緒です。とはいえ読みやすさはさらに増しているし、単行本で読んだという人も、宮部みゆき女史の解説目当てで手に取ってみるのも一興かと思います。そんな宮部女史も絶賛し、朗読会で披露までされた『オジいサン』。時にちょっと寂しく、時に胸ぬくまり、時に笑いを誘う。京極夏彦が綴る稀代の老人小説です。

が「ナイス!」と言っています。
APIRU
タイトルに含まれているとおり、「幸せ」について示唆的な話が多かった気がします。メリーさんにストーキングされる『怨霊』や、絶望に沈んだ少女が出会った『幸せスイッチ』など奇才と奇想の全六篇であり、どこを切り取っても安定の小林泰三クオリティが味わえました。インパクトが強かったのは『どっちが大事』と『診断』。ひたすら不条理な応酬が続くのですが、その果てがまた厄いことこの上ない。行き着く先は破滅か幸福か。すべてを知ることが幸せか、あるいは知らないほうが幸せか。人間を止めてしまえば「幸せ」になれる、魔障済々な全六篇。
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APIRU
老舗旅館における痴情の縺れ、傷心の女性を襲った落石事故、花婿の座を狙う三つ巴の殺人など業の深い事件全五篇であり、どれもストーリーが面白くて終始楽しめました。そしてそれぞれの事件を探偵するは、タイトル通りやんごとなき出自の青年。されど、自分では捜査もしなければ推理もしない、結論も語らない。ただこれと使用人に命じるだけの他力本願悠々自適。まぁその人物造形は面白いと思いましたが、その割にそこまでその貴族特性が活かされている印象もなかったというか。このキャラ設定が遺憾なく発揮されたストーリーも読んでみたいところ。
が「ナイス!」と言っています。
APIRU
人体をバラバラにスライスしては、それらをひとつずつパッケージしてレイアウトする。『魍魎の匣』を彷彿とさせるような猟奇事件であり、『PSYCHO-PASS』らしい厄々しさが遺憾なく発揮されています。かつて犯人を挙げて解決したと思しき事件。それに酷似したバラバラ殺人が再び発生し、執行官に堕した狡嚙慎也が容疑者を追っていくという展開。過去から現在へ年月を経て、シェパードからハウンドへ立場を変えて、狡嚙が真相に迫っていく。インサニティ溢れるストーリーであり、『PSYCHO-PASS』は小説でもダークでクールです。
が「ナイス!」と言っています。
APIRU
『Ⅳ』におけるシンデレラの起源探求に近い印象があり、このリテラチュアな趣向が良かったです。今回の主役はコナン・ドイル著『バスカヴィル家の犬』。別人の手による原稿が発見され、どちらが先に書かれたものなのか、直木賞候補作家の杉浦李奈がその真偽を見定める。そしてその最中に小説さながら魔犬の襲撃に遭う、というストーリー。真贋鑑定、魔犬騒動、直木賞ノミネート、それぞれの事件が互いに縺れながら進んでいく展開は先の予想が付かず始終面白く読んでいました。そしてそこには浅ましく邪知深い、業突張り達の奸計が潜んでいたのです。
が「ナイス!」と言っています。
APIRU
あの世とこの世は地続き。「この世ならぬもの」が見えるという不憫なアビリティを備えた女の子の、珍妙愉快な怪異譚です。学校、往来、果ては試着室の中にまで、彼女の行くとこ漏れなく異形の群れが付いてくる。そして今回は前巻に加え、霊能者志望の級友も仲間入り。この溢れるかませ犬感たるや、これはこれで微笑ましくて憎めないものがあります。彼岸も此岸もグレードアップした第二巻であり、中でも印象強かったのは徘徊ばあちゃんの一篇。いい話だなと思ってちょっと感動したのですが、オチで持っていかれた感があります。きちくのしょぎょう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/10/25(3109日経過)
記録初日
2015/10/04(3130日経過)
読んだ本
2210冊(1日平均0.71冊)
読んだページ
751774ページ(1日平均240ページ)
感想・レビュー
1020件(投稿率46.2%)
本棚
4棚
性別
血液型
A型
職業
IT関係
現住所
神奈川県
自己紹介

好きな作家:京極夏彦先生
好きなバンド:DIR EN GREY

揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹


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