好きな女の子を守ろうとした姿勢は良いが、検事を殴るのは良くない。 今回も不破検事の流儀が素晴らしい。

今までのパン屋さんの話がすごく印象的。 お店が軌道に乗り、お客様から喜ばれ、じゃあ、もっと頑張る！もっと完璧に！を目指していくのは、素晴らしいけれど…機械では無く人間だから疲れるし、時間は1日24時間しかないのはどうやったって変わらない。 真面目過ぎと書いてあったけれど、休んでる人間が真面目じゃないわけでは無い。 人生、仕事の計画には自分の体のメンテナンスや、老化による衰えも入れないとな。と考えさせられる。 旧パン屋さんや新パン屋のパン食べてみたいなぁ。

あ、一冊とび抜かして読んでしまった（悲しい！） 子猫達に普通に名前がついてるし、しまちゃんの彼もアキコさんになじんでしまってる！！ 一作読んでいない間に、なんだかしまちゃんの印象が変わってしまった感？まぁ、しおちゃんに対してだけなのかな？ 早く一作前を読まなくては。

しまちゃんの失敗の話、実際には問題は起きなかったけれど、頭が真っ白になったり、ヒヤッとする仕事中のコト。 私は、実際に問題になるようなミスをしたり（その後、解決はできたけれど）、今、こんなミスしそうになった、危なかったー！と周りに言えたりしたからなんとか心のトラブルを乗り越えてこれたけれど、言えなかったりしてモヤっとしてる後輩とかいるかも？と思わされた。上が優しく、『今日は何かありましたか？』と聞いてあげられる余裕も持たなければと、発見。 最後は、なんだか可愛い子達の登場。楽しみ！

しまちゃんが、いいなぁ。とても良い。 あと、お寺の奥様も素敵。 良い本に出会えて嬉しいと読み進めていたところで、たろちゃんの件があまりに急で悲しくて、読書中の感情の落差がすごかった… 動物を飼ったことはなく、いつか一緒に暮らしてみたいと思っていたけれど、こんな別れがくるのは本当に怖くてたまらないなぁ。立ち直れる自信がないなぁ。

シリーズ3作目。本作が一番好きかも。 いや、まさかラストにガネーシャに泣かされそうになった。 ガネーシャに笑わされることはあっても泣かされそうになるとは… 自己啓発的な本でしょ？とだけ思い込んでいた私。 いやいやそれだけじゃ無い。 このシリーズにハマりました。 面白い、楽しい、役にも立ちそう？で、今更ながら夢をかなえるゾウが流行った理由がわかるなぁ。

読みながら『ロスト・ルサンチマン』が誰かはわからずとも、被害者とどんな関係性かは察することは出来ていた。 心情としてはわかるけれど、本当にただの迷惑行為でしかない。 今後仕事どころか、生活していくのにも苦労するような怪我を負わされた人。 警備や捜索に人を割くせいで休みもなく働かさせられる警察、もしかしたらそのせいで何か別の事件や通報にも支障がでて、別の事件の被害者が蔑ろにされたかもしれない。 自分のやりたいことで別の誰かを傷つけることは、通り魔犯人と変わらない。

好きな女の子を守ろうとした姿勢は良いが、検事を殴るのは良くない。 今回も不破検事の流儀が素晴らしい。

今野敏さん任侠シリーズ。 相変わらずカタギの仕事に興味を惹かれる若い衆達がかわいい。今回はあんまり関われなかったからちょっと残念。他シリーズからの登場人物のせいか…それはそれで面白かったけども。 若い衆達がもうちょっと活躍する次回作を楽しみに待ってます。このシリーズは読んでてニヤニヤしちゃうくらい楽しい！

ラストもう少し先の状況まで見たかったなぁ、ってくらいにはハマりました。 台風接近中の長距離バス、殺人、バスジャック、更に病死…少人数の乗客の中、一組の母子以外は皆、知らない人ばかり。 極限状態中だから出てくる本性や、生きたいという気持ちの現れ。嫌な人だと思ってた人が見せた優しさや、優しそうだと思った人の心の狭さ。 私はこんな状況ならどんな行動をとるのだろうか。