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2024年1月の読書メーターまとめ

ykazmah
読んだ本
7
読んだページ
1465ページ
感想・レビュー
7
ナイス
222ナイス

2024年1月に読んだ本
7

2024年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ykazmah
幼少期に習っていたピアノと、知人を通して魅かれた吹奏楽。いずれにもチェロは関わって来ず、音色をちゃんと聴いたことがなかった。サブスクで聴いてみたら何て繊細で優しい音がする楽器なんだろう…とうっとり。この小説はチェロの魅力に触れつつも、作曲家の著作権と演者の自由と、どちらが尊重されるべきかという問題提起をしているように感じた。橘くんの定まらない言動に、え?と戸惑うこともしばしばだったけど、作者に都合よく動くキャラよりはずっと人間らしいな、とも思う。読みやすく、少し湿り気を帯びた肌寒い朝を思わせる文体だった。
ykazmah
2024/01/18 20:50

p298『虫の羽ばたきを捉えた瞬間のように。あるいは、高跳び選手のハイジャンプに魅せられる瞬間のように。人の心を無条件に震わせる力が、音楽にはある』

が「ナイス!」と言っています。

2024年1月にナイスが最も多かったつぶやき

ykazmah

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2024年1月の感想・レビュー一覧
7

ykazmah
初めて読む作家さん。サラサラとあとに残らない読みやすい文章。39歳のマリエが語り手。同じ歳の頃の自身や周りもやはり、何かしらのターニングポイントを迎えていたなと思う。マリエの感じる軽い諦め、疲れ、苛立ち。でも、戸惑いながらも『私まだまだ楽しいから!』と奮闘する言動。身に覚えがあるなぁ。経済的に自立することが大人のすべてではないけれど、大切な要素の一つだと思う。由井くんとマリエ、これからどうなるのかな^ ^
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ykazmah
今読んでいる本で紹介されていた絵本。これはまずい、とてもまずい。気づけば目から汗が…図書館で読みたいのを堪えて正解でした。先立っていった親族は、元気なうちに向こうの世界のことをどんな風に考えていたのかな。そんな話をタブー視せずにしてみたら良かったかな…一人では抱えきれないもんな…正解は人によって違うという超難問、かつ誰しもいつかは向き合うであろう最大のなぞなぞ。そんなテーマも、ヨシタケさんの手にかかれば、こんなにユーモラスに!そうだな、とりあえず私は…ご無沙汰なピアノを今から弾こうと思います^ ^
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ykazmah
図書館の本棚で発見。映画やドラマが好きだった父がこの雑誌を見たらどんな感想が聞けたかな…私の親世代もしくは少し上の時代に生まれ、演者を生業とした人々。川谷拓三さんの哀愁漂うクシャクシャな笑顔は記憶にあるなぁ。田中邦衛さん演じる寡黙で子どもへの愛に満ちた黒板五郎は、様々な名シーンと共に印象に残っている。そして、田中好子さんの慈しみ深い可憐さ、野際陽子さんの凛とした美しさ。その他の皆さんも、それぞれに与えられた時間を悩みながら生きたいように生きたんだな。ほんと人生に正解は無いなぁと、改めて思いました^ ^
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ykazmah
原田ひ香さん3冊目。回りくどさがなくさらっとした表現でとても読みやすい。序盤、天使とその同僚、老人たちの関わりがどう展開していくのか先が見えなかったけれど、天使の回想シーンで彼女の波乱に満ち家族からの愛に飢えた半生が明らかになっていき、先が気になってピッチが上がっていった。天使が親の支配から決別する場面に、光子さんがいてくれて良かった…天使さんのこれからも読んでみたいな。幸せになっていてほしい…高齢化と言われて久しい日本、これからもっと異世代の交流を描いた小説が増えていくのかもしれない。
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ykazmah
幼少期に習っていたピアノと、知人を通して魅かれた吹奏楽。いずれにもチェロは関わって来ず、音色をちゃんと聴いたことがなかった。サブスクで聴いてみたら何て繊細で優しい音がする楽器なんだろう…とうっとり。この小説はチェロの魅力に触れつつも、作曲家の著作権と演者の自由と、どちらが尊重されるべきかという問題提起をしているように感じた。橘くんの定まらない言動に、え?と戸惑うこともしばしばだったけど、作者に都合よく動くキャラよりはずっと人間らしいな、とも思う。読みやすく、少し湿り気を帯びた肌寒い朝を思わせる文体だった。
ykazmah
2024/01/18 20:50

p298『虫の羽ばたきを捉えた瞬間のように。あるいは、高跳び選手のハイジャンプに魅せられる瞬間のように。人の心を無条件に震わせる力が、音楽にはある』

が「ナイス!」と言っています。
ykazmah
8050問題なんてどこ吹く風?悲観的になろうと思えば材料には事欠かない状況の、新平と英子と3人の息子たち。 ゆるゆるとして可笑しくて、そして少し切ない。90前にしてまだまだ家長として健在な新平の目線から見た、過去と現在。酸いも甘いもごった煮になって駆け抜けたこれまでの人生。振り返るに足りる波乱に満ちた人生は、その人だけの財産なのかもしれないな。先を憂えて今この時を見失いがちな私だけど、それじゃ勿体ない。そんな暇があるのなら、今を楽しまなきゃ。なるようにしかならないんだから…読み終えてそう思いました^ ^
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ykazmah
ネタバレナナメの夕暮れを読んで以来気になっていたこの本。どうしてもキューバに行きたい若林さんは航空機とホテルを予約し、五日間の一人旅に。シャイな現地ガイドのマルティネス、日本人のマリコさんの案内もあり、革命博物館、ジャズバー、配給所、闘鶏などを見て周り、最終日はバスに乗り、当たりをつけて下車し、美しい海へ。そのソワソワ感や心許なさ、何だか懐かしさを覚える。そして終盤、亡くしたばかりの父と対話する旅でもあったことが明かされる。最愛のお父様はきっと、ずっと、常に彼の側にいるはず。私の親がそうであるように…^ ^
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/12/22(3119日経過)
記録初日
2006/09/18(6501日経過)
読んだ本
1003冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
294588ページ(1日平均45ページ)
感想・レビュー
747件(投稿率74.5%)
本棚
66棚
性別
現住所
大阪府
自己紹介

本のない生活は想像できません。

国や時代を超えて様々な人生に立ち会えること、
過去〜未来の自分を登場人物と重ね合わせること、
未知の世界に誘ってもらえることが、
読書を通して得られる喜びだと思います。

読書メーターで皆さんのレビューを読ませていただき、
未知の作家さんや作品に多く出会えるようになりました。
感謝です。
世の中、まだまだ知らないことだらけ!

ナイスをくださる方、
お気に入り登録してくださる方、
ありがとうございます。

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これから読まれる方は目を通さない方が良いかもしれません。

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