なんて怖い話。序盤の気味悪さは最高で、ホラー好きには堪らない雰囲気だった。中盤に、主人公が突然当たり前のように亡き父と会話し始めておかしくなっていくあたりからちょっと白けてしまったけど。でも、その辺りを読む頃には、家族の平穏が取り戻されるのかが気になって気になって怒涛の一気読み。主人公が正気に戻ってからは面白くなって、物語のテンポも良くなった。どんなきっかけで祟りと縁ができてしまうか分からない。そんな不条理さが恐ろしく、個人的にはとっても好きなエンタメ感満載のホラーだった。

なんて怖い話。序盤の気味悪さは最高で、ホラー好きには堪らない雰囲気だった。中盤に、主人公が突然当たり前のように亡き父と会話し始めておかしくなっていくあたりからちょっと白けてしまったけど。でも、その辺りを読む頃には、家族の平穏が取り戻されるのかが気になって気になって怒涛の一気読み。主人公が正気に戻ってからは面白くなって、物語のテンポも良くなった。どんなきっかけで祟りと縁ができてしまうか分からない。そんな不条理さが恐ろしく、個人的にはとっても好きなエンタメ感満載のホラーだった。

壮大すぎる物語が終わってしまった…。阿弖流為らと田村麻呂、互いに敬意を払いながらも、戦う運命からは逃れられず。阿弖流為の、一族のことを思うからこその葛藤や苦悩。そこからの決断も潔くて美しいけど、やっぱり悲しかった。史実でこの先どうなってしまうのか知っていても、蝦夷の幸せを願わずにいられなかった…。こういうところがファンタジー脳だと思う😞二十年以上を共に闘ってきた仲間が一人ずつ散っていくのは本当に辛く、それでも最後まで思いを貫いた阿弖流為や母礼、伊佐西古がただただ眩しかった。