14章を読み、それまでの章の内容を転覆させるような構成に衝撃を受けつつ、どこかやはり、という思いがあった。自分たちが創作物のなかで、宗主国の言葉とは異なる新たな自分たちを表現する言葉、物語を生み出した、と信じている人(男性)たちが、対女性の扱いにおいて自分たちは宗主国の男たちが持つ価値観を複製していたにすぎなかった、と気づかされたとき、彼らはいったいどのような衝撃をおぼえた/おぼえるのだろう。非常によく見る構図ではあるけれど、そうした彼らの、彼女らの扱いをこの本のこの章として書いた著者に敬意を抱いた。
9門をひたすら読む日々を経て、ここ数年は社会科学系も。
▼読む本の傾向2018
○○語文学、「母語」
ナショナリズム
イスラーム、ライシテ
ジェンダー
フェミニズム
女ともだち
食べもの
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14章を読み、それまでの章の内容を転覆させるような構成に衝撃を受けつつ、どこかやはり、という思いがあった。自分たちが創作物のなかで、宗主国の言葉とは異なる新たな自分たちを表現する言葉、物語を生み出した、と信じている人(男性)たちが、対女性の扱いにおいて自分たちは宗主国の男たちが持つ価値観を複製していたにすぎなかった、と気づかされたとき、彼らはいったいどのような衝撃をおぼえた/おぼえるのだろう。非常によく見る構図ではあるけれど、そうした彼らの、彼女らの扱いをこの本のこの章として書いた著者に敬意を抱いた。