最初の始まりかたに惹き付けられた。「森の匂いがした」ってどういうこと？森って匂いする？って思いつつ読むと「森など近くに無い」ときた。何なんだと思うけれど、その文書に魅せられている自分がいる。１つのことの捉えかた、感じかたで世界が違ってみえる。１つの音で聞いている人はどう感じるか？弾く人はどんな音を求めているのか？深い森の中にさまよったような読書体験でした。

一人の男の贈賄疑惑。その周りの人などの思いなどが書かれたこの作品。たったそれだけ。そのたったっていうのがどれだけ難しいか。1つの言葉、気持ちで、救われることも、傷つけることもある。たったそれだけ。自分がそう思っても人によってどう感じるか。それは様々。

最初の始まりかたに惹き付けられた。「森の匂いがした」ってどういうこと？森って匂いする？って思いつつ読むと「森など近くに無い」ときた。何なんだと思うけれど、その文書に魅せられている自分がいる。１つのことの捉えかた、感じかたで世界が違ってみえる。１つの音で聞いている人はどう感じるか？弾く人はどんな音を求めているのか？深い森の中にさまよったような読書体験でした。

殺人事件を犯した少年の名前を晒すか、顔写真を公開するのか、SNSの問題など今の社会の問題が描かれており、考えさせられる。そして、被害者、加害者とはまた別の視点から書かれて、すごい設定だなぁって感じた。驚かされ、考えさせられもするのだけれど頭が追いつかない感じはある。

店長の行動に笑い、谷原京子他書店員の行動に胸が熱くなり、最後の展開に驚かされ！ この本の皆さんの感想は色々あると思います。けど、だからいいんだ、一人一人それぞれに感じたことが違うのは当たり前、だから面白いんだよね！