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2024年4月の読書メーターまとめ

ナベチ
読んだ本
12
読んだページ
3609ページ
感想・レビュー
12
ナイス
40ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ナベチ
ネタバレ最後の精神科医のモノローグがあってよかった、女性差別が空気化していて気づかないことにこそ恐ろしさがあるのだとメタ的に気づく仕掛けになっている─と思ったが、そもそもこんな詳細に書いた精神科医が気づけてないのだから、この小説を読んでも差別の空気そのものに気づかず本を閉じる人もいるのかも…と思ってさらにぞっとした。家族の中で戦って、大人たちと戦って、就活でももがきながら戦って、会社でも理不尽に負けないように、それでもやっぱり出産したら築いてきたものを全部やめなきゃいけない。誰かひとりに皺寄せが行くのはおかしいよ
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
12

ナベチ
ネタバレⅠからずっとそうだけど「最悪の可能性」の書き方が最高すぎる…冬眠から醒めて問題解決したっぽい未来すげーのあと最高のタイミングでぶち込まれる艦隊殲滅。トロイの木馬のように精神印章が効いてて、そんな効能200年前は考えもしなかったよ…って気分になった、スケールがデカくていい!たいていの責任は「まあ面壁者よりはいいか」で済ませられそう。Ⅲが楽しみ。
ナベチ
ネタバレ細かいテンポで焦点を当てる人物が切り替わって高揚感を誘う。羅輯が白蓉や彼女と過ごした文学的なパート(白蓉の小説を草むらの露って言うとこ好き)と、PDCのお硬い議場の対比が効いてる。ほんとに同じ作者?めっちゃ読み応えある。宇宙軍の敗北主義の蔓延に言及される箇所はめっちゃリアル。呉岳と章北海の会話が哀しい。400年後のために今何が出来るかを考えるってすごい姿勢だな…。話が羅輯に集中してから、というか「やっと仕事を始めたんだね」以降のジャンプみは最高。この時期の出生率とかも気になるな、冬眠の費用とか
が「ナイス!」と言っています。
ナベチ
実用的と言うよりはプロジェクト初期の認識合わせに活用できそう。例示や図も多い。社内のベクトル合わせ大事。◆売りたい人(年齢性別)ではなく買ってくれる人に向ける。そのブランドの関心度や、共感度を基準としたターゲットの「定義」(209)
が「ナイス!」と言っています。
ナベチ
◆商品を買うのは設定したターゲットだけでなく、そういうライフスタイルに共感した多くの人
ナベチ
ネタバレ家族がみんな死んじゃって、機械の体で100年経ってもずっとしゃべるのが好きだったり、過去を顧みて後悔したり、人間くさくていい。誰かと喋って嬉しいとかうまくいかないなとか、生きてる限りずっと思えるようにいたいなあ◆「つたわらなくても、なにかコミュニケーションができたきがして、わたしはもうすこしだけ、トムラさんといっしょにいたいようなきがしました」(121)これが人生で一番嬉しかったかも、と言うのがいいな。100年をぎゅっとしているかんじ。
が「ナイス!」と言っています。
ナベチ
ネタバレ最後の精神科医のモノローグがあってよかった、女性差別が空気化していて気づかないことにこそ恐ろしさがあるのだとメタ的に気づく仕掛けになっている─と思ったが、そもそもこんな詳細に書いた精神科医が気づけてないのだから、この小説を読んでも差別の空気そのものに気づかず本を閉じる人もいるのかも…と思ってさらにぞっとした。家族の中で戦って、大人たちと戦って、就活でももがきながら戦って、会社でも理不尽に負けないように、それでもやっぱり出産したら築いてきたものを全部やめなきゃいけない。誰かひとりに皺寄せが行くのはおかしいよ
が「ナイス!」と言っています。
ナベチ
ネタバレ建築というよりも"場"についての論考。超少子高齢社会の中で生まれる雑然とした共在の場と、ケアしケアされる関係性。ただ居ることができる開かれた場所でも、場所々々のコンセプトがフィルターになっていたり、場所の主によるファシリテーションによって偶然性が促進されるという「居場所」の考え方は面白い。◆また今度ね━'居場所'には未来に向かう繰り返し性がある(81)◆ケアを介し世界を認知する(44)◆地域とのつながりを処方(68,77)◆既存の経験や価値を超えた偶然の出会いは、わざわざ出かける理由になる(212)
ナベチ
ユーザーインタビューの実践的な内容が豊富で、どこから手を付けていいかわからない時にまずはじめに参照したい本。調査のタイプごと(機械探索/タスク分析/仮説検証)にインタビュー設計~考察まで異なることが示されていて、プロセスや留意点等読み進めていくと調査の解像度が上がった感じがする。手元に置いて活用していきたい!
ナベチ
ネタバレ世の中にはこんな仕事があるんだなぁと発見もありながら、静緒が壁にぶつかりながらもバリバリ仕事を突き進めていくのが気持ちいい物語。外商さんは上品で優秀で歩くのが早いみたいなイメージだったけど、顧客がいそうなところに潜入して人脈作ったり、担当顧客の要望があれば自分でも勉強したり、土日もなく働いて、売上を上げ続けてるんだなあと、すごい仕事だと思った。(多少のファンタジーも入ってるだろうけど)泣き所もたくさんあるけど、静緒の仕事観や考え方も心に刺さった。読んで良かったな~
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ナベチ
ネタバレ休みの前日や休みの日の楽しみにいつもひとり飯してたインドカレー屋さん。この本は発売前から話題になっていて、カレー屋=ネパール人という図式も知らなかったので興味を持った。読んでみて彼らとその家族の壮絶さに驚いた。もともとネパールは観光と農業以外の産業が育たず、人口の1割程の300万人が国外で働く出稼ぎ国家。国民の40%が貧困層で、親族(これもだいぶ広い世帯人数)のために海外で稼ごうと、日本でカレー屋を開くというパイプができている。在日ネパール人は15万人、なんと日本のインドカレー屋は5000軒もある!
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ナベチ
ネタバレ会津怪談販促でnote公開された土地遣いを読んでいたが、書籍は吉田さんや高田さん執筆の短編が挟まってる構成で、其々違った角度で土地遣いを楽しめた。「目撃画」で怪異を一回性の体験として語る立場を取る吉田さんと、妖怪に分類する煙鳥さんの態度が対比されるが、土地遣いにおいては、仮説を立て考察しながら行動していく煙鳥さんが怪異に遭遇していく(絡め取られていく?)のは、煙鳥さんの特色が出ているようで抜群に読んでいて楽しかった。特に最後の薬屋!映画かと思った。
が「ナイス!」と言っています。
ナベチ
ネタバレ幽霊譚や怪現象にも戊辰戦争を始めとする歴史の影があり、会津の怪談は他の地方怪談や習俗とはまた違った深度での楽しみ方がある。「陰火、或いは首」では現代に体験した怪異が江戸時代にも同じ場所で目撃されているという紹介があり、その解釈もやはり歴史に依る事で怨念の強さのようなものを感じられる。好きなのは、「湯川の居酒屋」(幽霊に慣れてしまったあとの"付き合い方"が面白い)、「落日」(煙鳥さん曰くエモい話。読んでいて温かい気持ちになったし最後泣いた)。アクサラと産女の関係や、狐塚に対する煙鳥さんの"友達感覚"も好き。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/07(3008日経過)
記録初日
2016/02/04(3011日経過)
読んだ本
492冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
156589ページ(1日平均52ページ)
感想・レビュー
343件(投稿率69.7%)
本棚
0棚
職業
営業・企画系
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