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2024年2月の読書メーターまとめ

かっぱ
読んだ本
17
読んだページ
5430ページ
感想・レビュー
17
ナイス
266ナイス

2024年2月に読んだ本
17

2024年2月のお気に入り登録
2

  • 和尚
  • FFLJAPANbis

2024年2月のお気に入られ登録
2

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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かっぱ
とある事情から夜の街で働く少年が普段とは一風異なるクラス委員長の姿を目にするところから始まるラブストーリー。学校では真面目な委員長であるはずの紗良が学外では無邪気で甘えん坊な素顔を見せるギャップが良い。最後の砦となる家族の中に居場所を見つけられない人がいる。正しさは時に息苦しい。正しく在ることを求められた彼女の捌け口として辻尾が選ばれたのは偶然かもしれない。けれど、体育祭までの過程で少しずつ互いが惹かれていく中で築かれた余りにもピュアな純情が読んでいて最高の一冊
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
17

かっぱ
互いのことを知りたいと踏み込み始めるシリーズ7弾。明らかになった才人の両親の在り方に対して朱音が発露する感情がどうしようもなく好きだ。ただそれと同時に才人と糸青の絆の深さも描かれてそちらもめちゃくちゃ心が動かされた。北条家を取り巻く環境と糸青が胸の奥底で抱き続けた願い。妹としての立ち位置を守ろうとする想いに滲んだ切なさが良い。才人のなかで朱音の存在が大きくなってきたシリーズだけれどまだまだこの先の展開も楽しみだ
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かっぱ
才人への恋心を自覚した朱音のその後を描いたシリーズ6弾。自分の本心に気づいた朱音が才人と上手く関係性を築けないなか、猛烈なモーションで心の距離を縮めていく陽鞠という対照的な二人が印象的だった。その中でも家庭環境に問題を抱えた共通項。傷を舐め合うのは心地が良い。肩を寄せ合いもたれかかって生きられたら。ここまで追い込まれないと本音も吐けない朱音。やっと素顔の一端を見せた糸青。大事なのはいつだって言葉にすることなのかもしれない
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かっぱ
陽鞠と偽装恋人を演じるシリーズ5弾。なりふり構わない陽鞠の攻勢がひたすらキュートな一冊。明るい性格で気遣いのできる彼女が普段とは異なる陰を落とした表情を見せたのもポイントが高い。陽鞠の溢れんばかりの恋慕は素敵だけど微かに切なさを覚えてしまうのは才人の心の在り方がどこにあるかが伝わってしまうからだ。喧嘩するほど仲が良い。本来それは才人と朱音を指す言葉であるはずだったけどラストシーンを読むとまた違った味わいがあって良いなあ
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かっぱ
仮想世界『VRSNS』が普及した近未来を舞台に、次世代マフィア・電賊が息をする世界でごく平凡な少年がマフィアの一員と邂逅するところから始まる物語。SF要素を抱えたボーイミーツガールは好みなんだけど、序盤は読みづらい箇所や上手く想像することができない部分もあって、世界観を捉えるのが難しいのは少し勿体無かったかも。あと周りにスポットを当てすぎた弊害もちょっぴりあったかなあ。とはいえ何よりもトージョーが良い。トージョー主役まである。良い味出したおっさんキャラ、好物です
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かっぱ
元婚約者である樋口一葉の身体に脳移植をする形で蘇った夏目漱石が作家の脳を盗む猟奇殺人鬼を追いかける怪作。新人賞らしい尖ったモチーフから描かれる物語はフィクションとしては抜群に面白かった。女教師としては学校の在り方を変え、時には銃撃戦を繰り広げ、終盤にも驚く展開が用意されており、深みのある一冊だったなあ、と。ただなんでもアリの展開上、細かい部分での解釈において世界設定を始めとした史実、文豪の知識がなかった方がこれはノイズなく楽しめる側面もあったのかも
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かっぱ
ヒトの死体を再利用して作られた人型兵器──死体人形として戦に身を投じる少年少女の物語。序盤から設定が盛り盛りで目が滑るところもあったけど読み切ってみると重厚な物語背景に独自の設定が光る良い一冊だった。死して尚何度も蘇ることが許された死体人形は命を散らすたびにその記憶を失う。けれど、人間は決して忘れない。彼女の死に様まで、救えなかったという事実まで鮮明に憶えている。終わりの見えない戦争の上に成り立つ過酷な惨状を前にして、それでもと大切な人を守る熱い展開は大好きだ
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
魔族と人類が共存する魔王都市を舞台に、勇者の娘と不良捜査官が殺害事件の顛末を追う物語。バディ物の魅力は常々キャラクターに在ると思うけれど、曲がったことは許さないアルサリサと目的のためには手段を選ばないキードという正反対の二人の関係性が良かった。血に塗れた汚れた世界というのはマフィアの抗争を思わせる。スチームパンク的なジャンルにも分類できると思うけど色んな要素がごった煮になっていてこの混沌とした雰囲気は刺さる人にはめっちゃ刺さるだろうなあ
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
とある事情から夜の街で働く少年が普段とは一風異なるクラス委員長の姿を目にするところから始まるラブストーリー。学校では真面目な委員長であるはずの紗良が学外では無邪気で甘えん坊な素顔を見せるギャップが良い。最後の砦となる家族の中に居場所を見つけられない人がいる。正しさは時に息苦しい。正しく在ることを求められた彼女の捌け口として辻尾が選ばれたのは偶然かもしれない。けれど、体育祭までの過程で少しずつ互いが惹かれていく中で築かれた余りにもピュアな純情が読んでいて最高の一冊
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
悪徳領主の汚名を着せられ処刑された伯爵が毒舌従者とともに二周目の人生をやり直すファンタジー作品。領主としてはポンコツ一直線であるはずのフラッドの発言と行動が転じて王国を救う展開になっていくのが愉快で良い。爵位に釣り合わない見識と生き様でありながらも、どこか彼のことを嫌いになれないのは人の良さだけは捨てなかったから。軽快な物語の端々に見え隠れする人としての温かさも良い。領民に信頼されて初めて上に立つ者としての自覚を芽生えさせたフラッドとその仲間たちの続きの物語を読みたい
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かっぱ
魔術が悪用されるようになった世界を舞台に、魔術犯罪を取り締まる捜査官である主人公が左遷された先で魔女たちと共に連続殺人の謎を解くファンタジー。新人賞らしく粗さ見つかりながらも終盤力には光るものがあったなあ、と。飛び道具こそないけれど手堅くまとまっていたのは好印象。ただ腹の内の読めない魔女に翻弄されながらも絆を深めていく王道の物語自体は大好きなんだけど、その根幹となる心の揺れ動きと過程の描き方が甘かったのが個人的には凄い勿体なかったなあと思った
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
日並葵の壊れた心を救うべく友崎とその仲間で奔走するシリーズ11弾。すべてを手に入れても尚、満たされない人の心の救い方はなんだろう。大阪旅行でヒビ入った関係性の修復に向けて打ち続けた友崎の一手がことごとく空振る展開は生々しくもあって、葵のラスボスとしての威厳をも感じさせる。何よりも菊池さんの存在がここにきて際立ってる。恋人としての彼女。作家としての彼女。突きつけられた『物語』としての可能性。足りないものは誰かから補えばいい。魔王討伐に向けて仲間たちの協力する様に早く触れたい
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かっぱ
堂々完結した『フルメタル・パニック』のその後を「家族」に焦点を当てて描かれた一冊。青春時代に読んだ名作が時を経て展開されることに感慨を覚えた。大人になると変わらずにいられないものと、それでも変わらずにあるものを見比べては色んな感情に支配されることがある。その感覚を読んでいてふと思い出した。変わってしまうモノに対してのリアリティある描写とは裏腹に、これだけ年月が過ぎ去っても変わらない空気感がそこかしこに漂っていて、宗介とかなめが想像した通りの大人になった事実になんだかうるっときた
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
家庭に悩みを抱える少年がクラスでも孤高を貫く少女とファミレスで遅く家に帰るための同盟を結ぶところから始まる青春ストーリー。家の中に居場所を見つけられない共通点を持った二人が気を遣わずに心を交換し合う絶妙な距離感での掛け合いがめちゃくちゃ素敵な一冊。生きてく上で、逃げることは否定されがちだ。けれども心が壊れる前に背中を向けることも、そんな幼心を理解してくれる人がいることで救われる感情も、誰にだって否定できない。ある意味では共依存とも呼べる関係性。気になる幕引きからこの物語の着地点が今から気になる
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
思うような成果を出せずに燻っていた青年天文学者が外国から来たというパン屋のアルバイトの女性と出会うところから始まる星と人の物語。いつか人は死ぬ。そして誰からも忘れ去られ、生きた痕跡すら失う。クロエの抱えた非情な運命に立ち向かうことを決意するまでの昴の成長が読んでいて温かく、どこか前向きな気持ちにさせてくれる読み味が良い。臆病で自信がなく凡人でしかない彼だから出来たこと。友人の薩摩からの激励に、主人公を意識する流れが大好きだ。読み終わったあと、無性に星を見上げたくなった
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
人を騙して生きる詐欺師を生業とした青年が人の心を読んで操る能力を有した少女と出会うことから始まる物語。新人賞らしさが炸裂していて良かった。あらすじではロードムービーを想起したけれど、読んでみれば異能アクション要素を始めとした色んなジャンルの呼吸に触れることができて、思えばこういう作品が大好きだったとどこか懐かしい気持ちが溢れた。ライナスが詐欺師に至った理由。騎士団から追われたクロニカが最期に明かした真実。二転三転する物語の辿り着いた先に漂う確かな余韻。筆力も申し分なくて二人の旅の続きをまだ読みたいと思う
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
かつて幼馴染と交わした約束を胸に役者を続けた少年が大人気女優の階段を駆け上る彼女と再会するところから始まる物語。新作ドラマのW主演の抜擢から二人の距離をぎゅっと引き戻して八年前の関係性に収まる展開は素敵そのもので、両片思いの二人がつかず離れずもどかしい日常を重ねる様には胸にキュンとくる。あの頃より美しくなろうとも、仕事で第一線で輝こうとも、変わらないものがあること。互いが互いに忘れなかった「いつか主演として共演する」という約束のその先で見せた演技の結実には読んでいてグッときた。一言だけ。お前らはよくっつけ
が「ナイス!」と言っています。
かっぱ
人類滅亡の危機が発表された世界の人類最後の夏休みを描いた物語。世界が終わる日を知ったとき人は何をするだろう。その答えはおそらく人の数だけあって、人の数だけ想いの形があるのではと思う。人類滅亡を前にしたとき、生き方の選択を委ねられた少年少女が突き動かされた感情の在処に触れる読書体験はすーっと自分の中に溶け込んできて、それが決して不快じゃないバランス感覚が良い。世界が終わらなくとも今日という一日は等しく終わる。その違いと手触りを何度も確かめた。作中の『最初からハッピーエンドを諦めるなよ』が大好きでたまらない
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/28(2952日経過)
記録初日
2018/01/01(2279日経過)
読んだ本
1113冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
335209ページ(1日平均147ページ)
感想・レビュー
1019件(投稿率91.6%)
本棚
2棚
性別
自己紹介

関西在住のどこにでもいる有り触れた読書好きでございます。

きちんと読んだものに感想をつけてあげたいと思い、読書メーターを利用しようかと思った次第でございます。

ライトノベルを好んで読みますが雑食というやつで、好き嫌いは特にございません。良い作品はドシドシ読んでいきたいところ。

中でも青春モノをとりわけよく読む傾向があると思います。大きな出来事なんて起きなくてもいいから人の心を丁寧に描いてくれる作品が三度の飯より大好きです。

マイペースに、気の向くままに、積み本を崩していきたいと思います。

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