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マレーシア旅行のための学習として。 シンガポールとマレーシアという2つの国の関係も面白そう。
ボロボロの服を着た中国人に粥や服をもらい救われた日本人の経験談がもあり、混乱の時代に極貧の身でどうして崇高さを失わずにいられたのだろうかと感動した。
「ある歴史解釈が本当の事実に立脚し、論理的に首尾一貫し、できる限り完全なものに整序されているときでさえ、その解釈の真実性は暫定的なものにどどまる」p50 歴史学の中では完全性の定義も、過去の解釈も変更されうる。研究者と研究テーマが多様化し、民主的な議論が重ねられていくことこそが、当たり前だけど大事なこと。歴史学の素人であっても、歴史の固定化された『真実』に惑わされないようにしないとね。 『歴史とは何か』の読後にこの本を読むのは、難しくて読み落としも多いと自覚しつつも面白かった。
自民族の犠牲を強調し、加害の記憶には蓋をする。官民ともにそんなムードになっていないか、個人としての冷静さを持たねば。
E.H.カーは「歴史は…過去の事象とようやく姿を現しつつある未来の目的の間の対話である…」と言ってたけど、実際の人の社会の進歩はうまくいかないな。歴史家でなくとも未来に向かって過去をあつかわないとなぁ。
他に詩を書く「恥ずかしさ」や、「言葉は本当にじぶんのものなのかという疑い」を自覚して上手に恥ずかしがる詩人についての章もなんかわかるなぁと。 宗左近さんという詩人について、知らなかったのでぜひ作品読んでみたい。
ずーっと前からの韓国語学習者。ホントは文学がわからない。
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