珊瑚は亡くなった兄の滋郎（美希喜の大叔父）が営んでいた神保町の古書店を引き継ぐために北海道から上京する。都内の大学で国文学を研究する院生の美希喜も大叔母の珊瑚を手伝うことに。美希喜と珊瑚が交代で語り部となって進むストーリーがテンポよく、読者を飽きさせない。町や登場人物が皆魅力的だが、やはり珊瑚の可愛さが物語全体を優しくしていると思う。とても面白かった。近々続編が出るそうなので楽しみです。

お任せ! 数学屋さんシリーズの向井さん。理系出身で超偏屈な主人公が青天の霹靂で文芸編集部に異動し、部長や作家達と苦闘しながらもミリオンセラーを夢見て奮闘していくお仕事小説。ちょっぴり恋バナも。統計学の駆使とか内容的には面白いと思うが、全体を包み込む雰囲気というか、相棒との関係とか諸々の事が「神様のカルテ」に感じてしまって、ちょっと違和感を覚えながらの読了。

芸術の世界史を再勉強。17〜18世紀にかけてあらゆる芸術分野で世界を風靡した雄大壮麗なバロック様式。特質としては奔放で激しくダイナミックで不安定。ベルニーニ、ルーベンス、カラヴァッジオなど。それに対し厳格で静謐な古典主義はバロック様式よりも早いルネッサンス期に完全となる。ダビンチ、ラファエロ等々。その2つの時期に跨って長く活躍したのがミケランジェロ。何れも古代ギリシャやローマが底流にある。ローマに至っては町全体がバロック。美の表現というのは普遍的なものなんだな。図書館本。

クリスティの戯曲もの初読みです。実際に舞台を観ているかの如く読み進めました。裁判の様子が丁寧に描かれており、先が気になりページを繰る手が止まらない。クリスティ作品にどんでん返しは付き物ですが、まさかこう来るとは思わなかったな。読者を十分に信じ込ませることができるからこそ、どんでん返しに繋がるわけですよね。やっぱり流石だなぁ。面白かった～、読んで良かったです。

珊瑚は亡くなった兄の滋郎（美希喜の大叔父）が営んでいた神保町の古書店を引き継ぐために北海道から上京する。都内の大学で国文学を研究する院生の美希喜も大叔母の珊瑚を手伝うことに。美希喜と珊瑚が交代で語り部となって進むストーリーがテンポよく、読者を飽きさせない。町や登場人物が皆魅力的だが、やはり珊瑚の可愛さが物語全体を優しくしていると思う。とても面白かった。近々続編が出るそうなので楽しみです。