いわた選書の中の一冊。翻訳モノはあまり好まず、動物は嫌いとカルテに書いた私にこの本を選んでくださった意味を考えながら読んだ。筆者は湖水地方（聞きなれないけど何だか素敵な響きだ！）と云うところの伝統ある羊飼いさんのおうちの方で勉強より家業！な風潮の中、読書好きだった。そして勉強してオックスフォード大学に進学したという超レアキャラだ。父や祖父とのやり取りが特に面白く、過酷なはずの羊の売買や世話の生々しさが、繊細で美しい季節の描写に見事に溶け込んでいる。そんで時々載ってる羊さんたちの写真がすごく可愛い。ヤバい。

オーディブル。ついにヨーロッパまで来た。アジアのような若干暑苦しい人々や強烈なエピソード等は出てこない。私はまだ行ったことはないけれどヨーロピアンなちょっとお上品な雰囲気が、それはそれで良いなあって感じ。どこの国でも皆、旅人に優しいんだなと。逆に日本人は奥ゆかしい率が高いけんか、時代のせいかわからんけど、あんまフレンドリーに接したりせんたい。だけんそがんとが特に素敵にうつります。