ネタバレ「包括的な経済制度」は，政治制度に対しても，民主的・多元的であることを求める。まずは中央集権でないと，無秩序になってしまい，包括的な経済制度を保障することができない。同時に，その中央の権力を一握りのエリートだけが握るのではなく，広い範囲に権力を配分する。これを「包括的な政治制度」という。包括的な経済制度と包括的な政治制度とは好循環となり，相互に支え合う関係となる。 財産権の保障や経済的自由，選挙権，政治的表現の自由はすべて憲法によって保障されている。つまり，「憲法」「立憲主義」は最低ラインということ。

ネタバレ昔、友人から薦められたが長さにびびって手を出せなかった。３０年以上を経てようやく読む。どっぷり浸った１ヶ月半だった。当時読んでいたらどんな受け止め方をしただろう？読んでおいたらよかった。理解できなさは謎めいた魅力となって心を大きく揺さぶり、手に入らないからこそ心の底から恋焦がれる。かと言って望みがまったくないわけでもなさそうなので、きっぱり諦めることもできない。しかし、理解できてしまい手に入ってしまえばあっという間に色褪せる。