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2024年10月の読書メーターまとめ

おっとー
読んだ本
2
読んだページ
540ページ
感想・レビュー
2
ナイス
25ナイス

2024年10月に読んだ本
2

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おっとー
病気自体がなくなったわけではないのに、一時のブームのように去っていったコロナ禍。アクリル板の乱立、県外移動の抑制、「不要不急」や「気の緩み」の連呼、感染者や濃厚接触者の極端な隔離…数々の理不尽さと同調圧力に対し、振り返らないといけないことは山ほどあるはずなのに、あの現象を回顧・分析する本はほとんどない。本書はさらに文化人類学をベースとして、日本的なコロナ対策の背景にある社会性にも目を向ける。緊急事態宣言を渇望し、オンラインで全てを済ます…安易な考えに終始したあの時期は、きちんと見つめ直さなければならない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
2

おっとー
タイトルは指紋論だが、写真や痕跡による幽霊の存在認証から話はスタートし、人間の体格や容姿による個人認証、そして指紋認証へと、個人を特定する「エビデンス」の歴史としても読み取れる。指紋というと個人を判別する絶対的な証拠と考えがちだが、実際は指紋のデータベースを作る必要があり、それをどのように分類するかも問題なわけで…個人の特定の難しさがよりよく分かる。そもそも、個人を識別する絶対的なエビデンスなどないわけで、名前、他者からの承認、そして容姿や指紋や顔など、様々な要因を組み合わせないと「私」は認識されない。
が「ナイス!」と言っています。
おっとー
病気自体がなくなったわけではないのに、一時のブームのように去っていったコロナ禍。アクリル板の乱立、県外移動の抑制、「不要不急」や「気の緩み」の連呼、感染者や濃厚接触者の極端な隔離…数々の理不尽さと同調圧力に対し、振り返らないといけないことは山ほどあるはずなのに、あの現象を回顧・分析する本はほとんどない。本書はさらに文化人類学をベースとして、日本的なコロナ対策の背景にある社会性にも目を向ける。緊急事態宣言を渇望し、オンラインで全てを済ます…安易な考えに終始したあの時期は、きちんと見つめ直さなければならない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/05/04(3131日経過)
記録初日
2016/04/30(3135日経過)
読んだ本
412冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
132405ページ(1日平均42ページ)
感想・レビュー
382件(投稿率92.7%)
本棚
3棚
性別
血液型
A型
職業
事務系
自己紹介

大学院卒ののほほん大学職員。
大学院では西洋史、細かく言えば近代ハプスブルク/オーストリア史を専門としていました。
備忘録的な側面を持ちますが、それと併せて積極的にテクストの忘却をしていきたいと思います。まったりのんびり適当に書きます。

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