山奥にある建築施設にたどり着いた一行を待っていた過酷な現実。一人が犠牲になれば全員が助かる。そしてそれは殺人犯であるべき、という理屈で犯人探しが行われる。こういう何が起こってもおかしくない極限状態で一週間を過ごすだけでもで恐ろしいのに、殺人事件まだ起こるとは。ラストで明かされる、犯人の冷徹な思考が恐ろしかった。こんな時に人の本質って表れるものなのかも。最後の最後まで楽しませてくれた。一気読み！

デリバリーサービスの配達員を通して持ち込まれる不可解な謎。それを解き明かすのはゴーストラストランの謎めいたシェフ。一つしかない真実を求めるのではなく、依頼者が一番納得するだろう解釈の一つを提供する。なので初めはモヤっと感が残ったけれど、それにもラストで納得のいく答えが用意されていた。一味変わったミステリーで面白かった！

高校生のガールズバンド時代の頃からの親友三人組。周りの大人の言われるがままがだった時の青春時代。あれから数年、結婚し子供ももうけ、順調な日々を送っていると思われている日々。こんな我儘聞いてくれるの、なんだかんだ言って学生時代の親友たち以外にない！マザコンのわたしは号泣してしまいました。角田さんの作品はこういう、不意打ちがあるから油断ならない。まんまと嵌められてしまいました！仲良し三人組の絆、独り者の私にも響きました。皆さんの感想も聞いてみたい！

最終巻。ソムリエの室田が入院し、一人足りないビストロ三軒亭。いろいろ解決したのは良かったけど、駆け足で終わってしまった。もっともっと彼らの成長やこれから訪れる未来の姿を読みたかった。自分で思っていたより作品にはまっていたみたいです。他のシリーズも読んでみるつもり！

二作目である今回は、スフレ、カスレ、アントレの名のついた三話。部屋の前に不審物が置いてあるというダンサーの女性の意外な過去。思いがけずうるうるしてしまった...それ以外も役者希望だった主人公の成長や、シェフの別れた恋人の話もあったりで盛りだくさんだった！このまま次巻へ！

オーダーメイドのお料理でもてなす三軒茶屋にあるフレンチレストラン。新米ギャルソンはまだまだ未熟だけど、これからに期待といった感じの成長過程。謎解きと言うか、お悩み相談と言った感じの様々な迷える人々がやってくる。キャラはラノベ風だけど持ち込まれる悩みは結構重め。積んでいるので続編も読みます。

最近お気に入りの作家さん。結婚に夢や憧れを抱いている人は絶望したくなるような重い読み心地。でも不思議と癖になる。あともう一編と思っていたらあっという間に読了してしまった。こんなこと自分の身に起こるはずないと思いつつも、他人事と思えなくなる。誰しもが心の奥深くに隠し待っている願望を目の当たりにしたような背徳感。読み終わって我にかえる瞬間がたまらない！まだまだブームは続きそう。

病死なのか殺人なのか？密室の中で脳梗塞で亡くなった鷹央の恩師。誰もがこれは病死と思う中、一人だけ疑う者がいた。短編集とのことだったけど、鷹央の原点と成長を知る大事な一冊。氷魚先生、鷹央先生は良い仲間に恵まれ、立派な診断医(名探偵)になりましたよー！

山奥にある建築施設にたどり着いた一行を待っていた過酷な現実。一人が犠牲になれば全員が助かる。そしてそれは殺人犯であるべき、という理屈で犯人探しが行われる。こういう何が起こってもおかしくない極限状態で一週間を過ごすだけでもで恐ろしいのに、殺人事件まだ起こるとは。ラストで明かされる、犯人の冷徹な思考が恐ろしかった。こんな時に人の本質って表れるものなのかも。最後の最後まで楽しませてくれた。一気読み！