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2024年9月の読書メーターまとめ

ややや
読んだ本
23
読んだページ
6390ページ
感想・レビュー
5
ナイス
9ナイス

2024年9月に読んだ本
23

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ややや
人文系の学生の必読書では。パラグラフライティングの本はたくさんあるけれど、パラグラフライティングに至る動機づけ・思考法などをメタ的観点も含めてここまで明晰に書いてある本は他に思い浮かばない。日本の人文系論文にはトピックはあってもアーギュメントがない、と喝破し、アーギュメント=論文のテーゼたりうる主題と論文の素材=トピックを形式的操作で区別する方法を記述する序盤だけでも読む価値がある。「25本も資料を読んだのなら数千字は書けてしかるべきであるという意識はもっておくべきだ」など名言多数。
ややや
2024/09/12 10:30

トップジャーナルとの向き合いの中で人生観・世界観を変えられました、と語る終盤には、「コンサルティングファームに入って世界観変えられた」などと書いてあるようなビジネス書と近しいものを感じて苦笑してしまったけれど。

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
5

ややや
革命が失敗し、「反動」が大衆の支持を獲得した時代に生きたブロッホ・グラムシ・ライヒの思想。経済決定論を拒絶し上部構造に着目する点は3者ともに共通する。宗教的希望を説いたブロッホ、ヘゲモニー装置の重要性を説いたグラムシ、性=家族への着目を説いたライヒ。意外にも興味深かったのがライヒで、フェミニズムに影響を与えたのもなるほどだし、生活者の細かな課題に党として向き合うべき、との主張を結果的に体現したのが日本においては新宗教だったな、とも思う。
ややや
2024/09/28 23:51

その意味で、創価学会は著者の言うところの「(生活の)協働と(政治的)連帯の結合」に見事に成功している。トムソン・エリボン・グレーバーを通じて「労働者階級」概念の内実を問う4章も良。

ややや
人文系の学生の必読書では。パラグラフライティングの本はたくさんあるけれど、パラグラフライティングに至る動機づけ・思考法などをメタ的観点も含めてここまで明晰に書いてある本は他に思い浮かばない。日本の人文系論文にはトピックはあってもアーギュメントがない、と喝破し、アーギュメント=論文のテーゼたりうる主題と論文の素材=トピックを形式的操作で区別する方法を記述する序盤だけでも読む価値がある。「25本も資料を読んだのなら数千字は書けてしかるべきであるという意識はもっておくべきだ」など名言多数。
ややや
2024/09/12 10:30

トップジャーナルとの向き合いの中で人生観・世界観を変えられました、と語る終盤には、「コンサルティングファームに入って世界観変えられた」などと書いてあるようなビジネス書と近しいものを感じて苦笑してしまったけれど。

が「ナイス!」と言っています。
ややや
いわゆるセクシュアリティの話をまっすぐしているわけではないものの、セクシュアリティの話をするときに踏まえておきたい論点が大いに詰まった名著。フェミニスト映画理論、精神分析、構築主義、ポルノグラフィ等々について適切な整理を与えてくれる。
ややや
大きな目的に依存することなく、一元化されることなく、ものとものとの連なりが人々の生活によって小さく組み替えられていく世界への夢。 戦争は世界を目的によって再編し、あらゆる生が目的論に絡め取られる。「『ペンは剣よりも強し』は、強いか、弱いか、力を持っているか、持っていないかがすべてという意味」
ややや
2024/09/04 23:23

サークル村(たぶん)が暗示されたのにはびっくりした。

が「ナイス!」と言っています。
ややや
ウェルメイドなメイキングまとめ本。各スタッフへの行き届いたインタビュー、豊富な図録、どれもこれも素晴らしい。個人的には、本作特有の撮影処理についてかなり具体的に解説されている点が特に嬉しかった。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/01(2989日経過)
記録初日
2023/01/02(644日経過)
読んだ本
113冊(1日平均0.18冊)
読んだページ
31492ページ(1日平均48ページ)
感想・レビュー
21件(投稿率18.6%)
本棚
7棚
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