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2024年10月の読書メーターまとめ

かんやん
読んだ本
6
読んだページ
950ページ
感想・レビュー
6
ナイス
243ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かんやん
たった二ヶ月の間に9人を殺害とは、完全に歯止めが効かなくなっている。途中からは隠そうともしていない。この犯人、希死念慮の強い女性に寄り添うフリをするのが実に巧みで、その偽りの優しさが事件をより一層おぞましくしている。「彼はそれぞれの犯行を個別の事件としては記憶していなかった」読んでいてもそうで、いつのまにか混ざり合い、繰り返し、反復に見えてくる。「全体の流れとして把握しているようだった」殺害された方々のご冥福を改めて祈りたい。
かんやん
2024/10/13 17:43

犯人とSNSでやりとりしていた女性(やはり希死念慮の強い方)のインタビューがあったが、この取材に裏付けはあるのかな……ここは眉に唾つけて読みました。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

かんやん
過去を振り返るとき、未来を思い描くとき、いずれも脳の同じ部位が活性化するらしい。先見性こそが、人類繁栄の礎となったとの着眼点で、人類誕生以前からの「歴史」を振り返る。内容は、類人猿の先見性を測る科学的な実験の紹介もあるけれど、概ね物語的な説明に終始する。もちろん、この先見性には限界もあるわけであるが。尺度が一つでは論旨が単調で、とくに未来への警鐘を鳴らす最終章とかあくびが出ました。まあ、でも自分を含めて先見性のない人や過去から学ばない人って、けっこういるなと思ったり。占いがなくならないのは、人の性なのか。
が「ナイス!」と言っています。
かんやん
たった二ヶ月の間に9人を殺害とは、完全に歯止めが効かなくなっている。途中からは隠そうともしていない。この犯人、希死念慮の強い女性に寄り添うフリをするのが実に巧みで、その偽りの優しさが事件をより一層おぞましくしている。「彼はそれぞれの犯行を個別の事件としては記憶していなかった」読んでいてもそうで、いつのまにか混ざり合い、繰り返し、反復に見えてくる。「全体の流れとして把握しているようだった」殺害された方々のご冥福を改めて祈りたい。
かんやん
2024/10/13 17:43

犯人とSNSでやりとりしていた女性(やはり希死念慮の強い方)のインタビューがあったが、この取材に裏付けはあるのかな……ここは眉に唾つけて読みました。

が「ナイス!」と言っています。
かんやん
高校生の時に塾の帰りにバスの中で読んだ記憶。オイレンベルク作・鷗外訳『女の決闘』の翻案で、オリジナルでほとんど触れられていなかった夫がしゃしゃり出て、決闘をこっそり盗み見たりしている。引き算で成り立っていた原作(何も付け加える必要のない)のクールさが、太宰的饒舌で台無しだよ。女がどーのこーのという話は偏見としか受け取れないし、芸術家云々のくだりはもはや耐えられない。この作家の品格のなさ、人間的なズルさ、低劣ないやらしさが十分露見した短編ではないだろうか。あ、別にけなしてないです(念のため)。
かんやん
2024/10/09 12:12

幼い頃は、好きでした。

が「ナイス!」と言っています。
かんやん
『バートルビー』働かない、動こうとしない部下にひたすら困惑する上司。一見多くの哲学者が言及するのも納得の不条理感であるが、こういう人はいるよ。陰々滅々とした中にユーモアが漂う。/『ベニト・セレノ』岩波版の『幽霊船』というタイトルは良くない。米国のアザラシ漁船が、遭難寸前のスペインの奴隷船と遭遇。20世紀の巨匠たちを凌駕するような描写力、油断できない緊張感、見事な伏線回収、現代のポリティカル・コレクトネスなんぞ吹き飛んでしまう凄まじい暴力。いやあ、エキサイトしました。ぜひ前知識なしで読んでいただきたい傑作。
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/10/07 20:38

んじゃ

かんやん
2024/10/07 20:44

光文社文庫『書記バートルビー/漂流船』が手に入りやすいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
かんやん
鷗外訳。太宰治の『女の決闘』の元ネタになった掌編。不倫に起因する人妻と女学生の決闘の顛末をクールに描く。どろどろした感情描写を極力排して、人妻の内面を情景に語らせるあたり、ハードボイルド的ですらある。だからこそ、最後の手紙は毅然として美しいけれど、やや蛇足の感あり。それにしても、鮮烈な読後感。
が「ナイス!」と言っています。
かんやん
鷗外訳。著者はアルファベットで検索しても写真しか出てこないが、作品は何度か映画化されている模様。サーカス団の天幕での旅興行が、鉄骨の大曲馬場ができて定興行になり、昼には貧乏人、夜には金持ちが殺到する。あわや群衆事故が起こりそうな時に、とっさの機転が……。興奮、熱狂、パニックが短い中にギュッと圧縮されて、しかもユーモアたっぷりという。お見事です。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/07(3035日経過)
記録初日
2016/08/13(3029日経過)
読んだ本
638冊(1日平均0.21冊)
読んだページ
197634ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
638件(投稿率100.0%)
本棚
40棚
性別
血液型
A型
職業
ガテン系
自己紹介

携帯換えました。改めてよろしくお願いします。以前の記録が途切れてしまいました。。。

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