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2024年5月の読書メーターまとめ

場をわきまえろ!
読んだ本
4
読んだページ
836ページ
感想・レビュー
4
ナイス
11ナイス

2024年5月に読んだ本
4

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

場をわきまえろ!
私たちはしばしば、「人間には自由な『意志』があって、その意志に基づいて行動することが自由だ」(115)と考えがちである。しかし、実際には「自由な意志」など存在しない。スピノザにおいて「自由とは能動的になることであり、能動的であるとは行為において自らの力が表現されていること」(113)なのだそうだ。自由意志が存在しないことは理解できる。能動的であり自由であることが、行為における自らの力の表現であるというのも理解できる。でもその二つが繋がらない。行為における自由意志の表明とは「自由意志」ではないのか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
4

場をわきまえろ!
本書で展開される「クイア」は、意味が拡散しすぎており、正直、本書を貫く問いが分からなかった。民俗学における男色(そもそも男色とクイアは同じなのか?)研究の系譜と、神話の異種婚姻譚は同列か?マダム・ナンシーの(とても学術的とは言えない)エッセイ的なライフヒストリーを除いて、LGBTQを生きる人々の生はほとんど読み取れなかった。一番面白かたのは、南方熊楠と岩田準一の男色考の章。それ以外の章は、「民俗学ってこの程度なのか」と思ってしまうレベル。重要なテーマを扱っているのに、深みがない。
が「ナイス!」と言っています。
場をわきまえろ!
「生きることは食べること。そしてウンコをすること」(205)。排便にまつわる課題と未来について、国内外の多様な取り組み事例を踏まえて紹介している。循環型社会であった江戸の下肥ビジネスは、高度経済成長期に私たちの視界から排除され、「ウンコ」は公に語るべきでないもの、見てはいけないものに転換された。しかし今、「ウンコ」はまた新たなかたちでビジネスや取り組みの中に置き直されて、再び循環型社会を取り戻そうとする試みが展開されている。
が「ナイス!」と言っています。
場をわきまえろ!
表紙カバーがなんともいい味を出している。モノクロのトーン。学術書にはあまりない、表面の手触り。でも、正直なところ、この本の人類学的な主題が何であるのかは全くわからなかった。ひたすら、工具や材料、機械の変遷が記述してある。でも、研究として、学問として、何が主題なのかは謎。
が「ナイス!」と言っています。
場をわきまえろ!
私たちはしばしば、「人間には自由な『意志』があって、その意志に基づいて行動することが自由だ」(115)と考えがちである。しかし、実際には「自由な意志」など存在しない。スピノザにおいて「自由とは能動的になることであり、能動的であるとは行為において自らの力が表現されていること」(113)なのだそうだ。自由意志が存在しないことは理解できる。能動的であり自由であることが、行為における自らの力の表現であるというのも理解できる。でもその二つが繋がらない。行為における自由意志の表明とは「自由意志」ではないのか。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/09/13(2834日経過)
記録初日
2016/09/13(2834日経過)
読んだ本
174冊(1日平均0.06冊)
読んだページ
51566ページ(1日平均18ページ)
感想・レビュー
110件(投稿率63.2%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
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