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2024年10月の読書メーターまとめ

じょうき
読んだ本
11
読んだページ
3602ページ
感想・レビュー
11
ナイス
352ナイス

2024年10月に読んだ本
11

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • 市村憲永

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

じょうき
図書館本。話題作で楽しみにしていたが、期待を超える作品だった。馴染みのあるじゃんけんやグリコに独自ルールを付け加えての真剣勝負。漫画にありそうな設定で、文章で読んで楽しいだろうかと思ったが、心理戦がスリリングでひりつく感じがたまらない。予想外を更に上回る逆転劇は爽快。ルールが複雑なのに裏をかこうとし合うので、途中でこんがらがる。そして、そんな作品でありながら、まさかのほろりとくる結末。やられた、すごい作品だ。また彼女たちに会いたいが、作るのが大変そうだし、蛇足になりそうな気もするので、期待せずに待とう。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

じょうき

2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:4340ページ ナイス数:314ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/708882/summary/monthly/2024/9

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
11

じょうき
図書館本。様々な一人称で語られる怪異。民俗学の要素も面白く、そして異常者盛りだくさん。ほとんどまともな人がいないのがいい。ただの怪異譚ではなく、カルトやヒトコワを描くことで、いっそうリアリティが感じられる。特にある人物像が反転する場面はぞっとした。グロテスクさは控えめで、読みやすい文体。ホラーで読む伏せ字は恐怖心を煽るのでよい。主要人物の背景が全てが描かれているわけではないので、いまいち掴みきれなかった部分もあるが、続編もあるようなので、ぜひ追いかけたい。
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じょうき
図書館本。幽霊や超常現象を取り入れた市井の人々の姿が描かれる。海の家、妻に不倫されて家出した先での出来事。やるせなさもあるが、諦念と安堵に包まれる読後感。ファイトクラブ、追い出し部屋に現れたコーチの正体は。心の在りようの大切さを感じる。占い師、身勝手な男女の話だが、それに自覚的になるとじわりと胸にしみる。表題作、こんな時期が確かにあったなぁと思う。家族の温かさに気持ちが柔らかくなる。パンダに乗って、中古車に誘われてのロードムービー。ひとりの人生の追体験、さらりとしているのに涙を誘われる。質の高い短編集。
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じょうき
図書館本。ワールドワイドに展開した作品だった。これまで短編ばかりな上に、商店街が舞台だったので、番外編のような雰囲気。ハイスクールアドベンチャーの前日譚なので、ピースが嵌まった感覚。ミリリットル家の面々のキャラクターが濃いので、シリーズをもう少し続けてもよかったのでは、と思うが、別シリーズでという思いもあとがきから感じる。本作のメインの謎は、かなりわかりやすい。その周辺に配置された謎解きがむしろ謎として味わいがある。わいわい楽しいシリーズだった。また他作品に顔を出してほしい。
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じょうき
図書館本。傑作である絶叫、Blueに連なる、ひとりの人生とそれを追う刑事の物語。本作のテーマは8050問題。踏み外してしまうとそこから這い上がれない現代社会。引きこもりに至る人生が丹念に描かれていて、とても他人事に思えなかった。傷口をえぐられるような痛みを感じるのに、先が知りたくてたまらない。予想外の展開と反転に驚愕した。世代が少し離れているものの知っている社会現象も多く描写され、現代史としても興味深い。現代の孤独が容赦なく胸に刺さる。前ニ作には及ばないかと思うものの、相変わらず質の高いシリーズ。
ヒロト
2024/10/24 21:14

じょうきさん、初めてコメントします。じょうきさんレビューに同感です。社会の重い内容が散りばめられていたけど,傑作と言って良いですよね。わたしも葉真中の作品が好きです・

じょうき
2024/10/27 18:35

ヒロトさん、コメントありがとうございます。丁寧でリアリティある文体、本当にいいですよね。同意いただけて嬉しいです。

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じょうき
図書館本。インパクトたっぷりのタイトルで気になっていたが、たまたま図書館で目にして手に取る。これも縁だと思う。出会い系サイトというのが、今や後ろ暗さが軽減されているが、こうして見知らぬ興味深い人と出会うためのツールとして活躍しているのは興味深い。もともと人とのコミュニケーションが好きな方なのだろうが、一人で閉じこもらず、知らない世界に足を踏み入れることで突破できるものがあるという好事例。ぶっ飛んだ体験談で、真似できないが、学ぶところが大きい。登場する本も気になるものが多く、いずれ読んでみたい。
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じょうき
図書館本。前作から登場人物が一気に増えたのは、漫画との連動なのだろうか。ミリリットル真右衛門の紹介もほとんどなかったが、刊行順に読んでいるので、こういうものだと思うことにする。今回はミステリ色は薄めだった。ミス研の沢田部長やミリリットル真右衛門のキャラクターが濃いので、恭介を始め、響子さえ食っていた気がする。楽しいからいいけれど。大団円の終わり方はよかったが、寂しさはある。もっとも、フランス編が残っているし、また別作品で姿を見ることができるかもしれないのは、はやみねワールドの魅力だと思う。
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じょうき
読むのがもったいなくて取っていた。作者の柔らかでユーモアのある文体が心地よく、いつまでも物語に浸っていたくなった。彼女の親はみんな自分たちなりに親であろうとしたが、それを汲み取る優子は本当の意味で子どもではいられなかった。悲劇ではなくとも、それはちょっとした不幸だったのではないかとも思う。しかし、森宮との拙くも自然体な親子関係は微笑ましく、その行く先はとても温かい。血の繋がりも安定した環境も子どもにとって大切だが、それだけでない。ひたすら思いやる親心、それに応える子ども心が優しく響く作品だった。
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じょうき
図書館本。都会のトム・ソーヤで登場していたのを追ったため、予備知識がある状態で読み始めた。キャラクター設定がよく、特にモナミには笑わせてもらった。ドジっ娘なのに自信たっぷりなのがとてもいい。丸男もかっこいいようでどこか抜けていて、愛すべきキャラクター。シンクロという要素によって展開が予想できず、どんな場面もモナミの無茶苦茶な行動で大騒動になる。まさにドタバタ劇。ミステリ要素も練られているが、謎解きのためにモナミが妙に冴えているように見える。続編も近く読みたい。
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じょうき
図書館本。崖っぷち地下アイドル三人組が、殺人を隠蔽するクライムサスペンス。アイドル版OUT。地下アイドルの厳しい現実、綱渡りの隠蔽工作、犯罪が露見することを恐れる日常と見せ場が続き、ルイの過去を匂わせながら、最後まで読ませる。ラスト直前もまさにOUTな展開だが、全体に描写はあっさりしているので、残酷な描写が苦手でも問題ないと思われる。アイドルを主役に据えていることが本作のいちばんの魅力。最終盤の展開は突き抜けていて、こんなにダークな物語なのに爽快さを感じた。キャラクターも立っていて読みやすい良作。
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じょうき
図書館本。タイトルのとおり、性犯罪を真正面から描いた物語。歴史や文化がこれまで築いてきたものが、人を傷つける。傷つけていいなどと誤った風に思ったり、傷を軽視することに繋がる。これまで当たり前とされてきた価値観にメスを入れることは重要で、多様性という言葉が市民権を獲得し、社会が変わりつつあることが、あとがきからも感じられる。描かれる事件は重いが、矜持を持ち事件を追う刑事たちが人間臭くて好感が持てるし、希望を感じさせる物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
じょうき
図書館本。話題作で楽しみにしていたが、期待を超える作品だった。馴染みのあるじゃんけんやグリコに独自ルールを付け加えての真剣勝負。漫画にありそうな設定で、文章で読んで楽しいだろうかと思ったが、心理戦がスリリングでひりつく感じがたまらない。予想外を更に上回る逆転劇は爽快。ルールが複雑なのに裏をかこうとし合うので、途中でこんがらがる。そして、そんな作品でありながら、まさかのほろりとくる結末。やられた、すごい作品だ。また彼女たちに会いたいが、作るのが大変そうだし、蛇足になりそうな気もするので、期待せずに待とう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/09/22(2984日経過)
記録初日
2016/01/09(3241日経過)
読んだ本
803冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
247372ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
793件(投稿率98.8%)
本棚
5棚
性別
年齢
41歳
血液型
B型
職業
公務員
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