最初スピリチュアルなことが書いてあるのかなと思ったら、もっと人間や世界の根源的なものが書いてあった。 私が狂った時に見た世界、宇宙に愛される感覚、自分の中にある同性と異性。その自分の中の異性は自分の中の同性を愛している。 まさにそういうことが私の身にも起きたことがあり、途中から夢中になって読み耽った。

最初スピリチュアルなことが書いてあるのかなと思ったら、もっと人間や世界の根源的なものが書いてあった。 私が狂った時に見た世界、宇宙に愛される感覚、自分の中にある同性と異性。その自分の中の異性は自分の中の同性を愛している。 まさにそういうことが私の身にも起きたことがあり、途中から夢中になって読み耽った。

なんだろうか……静かなのに沢山のものがあるような。何人も出てきたのに、それはたった1人だったような。 広い世界に足を踏み出しているようでいて、小さいところに収まっている感じ。この作品は小川洋子さんの解説が相応しいなと思う。 読み味やさしく、深い味わい。 もっと吉田篤弘さんの作品が読みたい！