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2024年10月の読書メーターまとめ

nobue
読んだ本
9
読んだページ
2411ページ
感想・レビュー
9
ナイス
164ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nobue
女子全国高校駅伝で前日にピンチランナーとして挑むことが決まった絶望的に方向音痴な女子高校生の「十二月の都大路上下ル」、大学最後の夏、彼女にフラれ予定が吹っ飛び鬱屈としていると友人に早朝草野球に参加させられる「八月の御所グラウンド」の2編。どちらも京都が舞台で、ちょっぴり不思議な体験をすることになる。物騒なやつらが並走するのは想像するとおかしかったし、野球をやりたかった彼らのことを想うと心が苦しくなる。時が経って教授たちがいなくなっても、誰かが御所グラウンドでの草野球を受け継いでいくのかしらね。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
9

nobue
四十九日法要直前に「舅と一緒の墓は嫌、樹木葬にして」という姑の遺言が明らかになった。激怒する舅、姑の遺言を叶えようとする長女、墓守問題に直面する次男。騒動の行方をワクワクしながら見ていた次男妻だが、自分の娘たちも苗字に関する問題を抱えていた。今、そこここで起こっているであろう墓守・夫婦別姓問題を盛り込んだお話。登場する男たちのほとんどが昭和のまま脳内ストップしていて現実と向き合えていないのがかわいそうに感じるくらい、酷い。諸行無常。価値観は常に変化している。田舎に墓を持つ人全員に読んで欲しいかもしれない。
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nobue
五十路目前なので、タイトルに惹かれて読んでみたけれど、思っていたのと違っていた。旅の指南書のようなエッセイのような、途中で写真のないガイドブックのようにもなり、著者のお気に入りのお店などを紹介しはじめたり、結局よくわからないまま読了。私自身は、目的さえあれば飛行機も新幹線もフェリーもひとりで平気だし、海外には興味がないので著者の言うことがよくわからないってのもあるかもしれない。50歳になっても、夫婦でごきげんふたり旅が出来ればそれでいっか。
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nobue
古い実家を取り壊して家族それぞれ別の場所に転居することが決まり、引越しを三日後に控えた元日。父親不在でそれ以外の家族で引っ越し準備を進めていると倉庫で仏像を発見。テレビでは「ご神体が盗まれた。日付が変わる前に返しにくれば不問に処す」と宮司が話している。「父親がやったに違いない」ということになり家族が一致団結して仏像を返しに行く物語。面白かったけれど家族のやりとりが疲れる。家族の範囲や結婚、不倫についての考え方は人それぞれなので、感情論ではなく理論的に追い込み自分の考えを押し付けるやり方は気に入らない。
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nobue
小説と思って借りたら違っていた。「図書館は無知を自覚するところ」「司書はゲートキーパー」「図書館は資本主義や新自由主義にこれ以上荒らされないでほしい」「図書館は聖域」などなど、頷きながら読了。私が読みたい本は毎週増え続けており、それすら死ぬまでに読み終わることはない。一生をかけても読めないほどの書物が図書館にはある、図書館に通い続けようと思いながら返却に行った図書館が「年度内で廃館します」と貼り紙されており、帰宅後ネット検索でその事情を知り「資本主義にやられた」と絶望した。
が「ナイス!」と言っています。
nobue
女子全国高校駅伝で前日にピンチランナーとして挑むことが決まった絶望的に方向音痴な女子高校生の「十二月の都大路上下ル」、大学最後の夏、彼女にフラれ予定が吹っ飛び鬱屈としていると友人に早朝草野球に参加させられる「八月の御所グラウンド」の2編。どちらも京都が舞台で、ちょっぴり不思議な体験をすることになる。物騒なやつらが並走するのは想像するとおかしかったし、野球をやりたかった彼らのことを想うと心が苦しくなる。時が経って教授たちがいなくなっても、誰かが御所グラウンドでの草野球を受け継いでいくのかしらね。
が「ナイス!」と言っています。
nobue
「窓際のトットちゃん」から42年ぶりの続編。N響のコンマスであるパパと、洋服づくりが上手なママ、きょうだいたちとの裕福な東京暮らしが戦争によって一転。徴兵されるパパ、疎開をするママとトットちゃんたち。終戦後しばらくしてパパもシベリアから無事帰国、進学し、NHKの専属女優となり活躍するところまでが書かれている。戦時中の重い空気の中でも前向きでエネルギッシュなママがかっこいい。当時は子どもで何もできなかった徹子さんが「戦争責任」と自分の無責任さを反省しているのは心が痛い。目指せ「徹子の部屋50年」ですね。
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nobue
前作「いのちの車窓から」から7年ぶりのエッセイ。2017年から現在までのエッセイなので、コロナ禍や夫婦の話題も。ほかのエッセイも読んでいるけれど、今作は暗さが際立っているように感じた。これまでは暗い中にもクスっと笑いが含まれていたり、笑いに変換されているっぽいものが多かったが、今回は暗い部分も生きている証拠って感じがした。いろんな感情や自分が考えていることを誰かに伝えるために言語化しつづける源さんってすごいと思う。ちょこっと顔を出す夫婦のエピソードが好き。お犬もいるのね。
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nobue
精神科医・伊良部一郎シリーズ3作目。死を恐れるプロ野球オーナー、平仮名アルツハイマーになってしまったIT企業社長、加齢に抗うカリスマ女優、その島独自の町長選挙にふりまわされる公務員など、伊良部の診察(?)を受けて変わっていく4つの短編集。前半2つはモデルが誰なのかわかってしまうほどそのまんま。今回の4つの話はどれも自分とは全然違う世界の人たちが患者なのであまりのめり込まずに読了。
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nobue
精神科医・伊良部一郎シリーズ2作目。空中ブランコができなくなったフライヤー、鋭利な物がダメになったヤクザ、義父のヅラを取りたくて仕方ない医者、イップスになった三塁手、作品が書けなくなった女流作家たちが、伊良部の診察(?)を受けて前に進む短編集。患者と同じことをやってみたい!と言い出して本当にやっちゃう伊良部はすごいし、そこそこできるようになっているのもすごい。結果がダメでも全くめげないしそれすら面白がるし諦める時はきっぱり諦める姿は尊敬しちゃうし、自分もそうなりたいと思わせる伊良部はやっぱりすごい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/01/05(2885日経過)
記録初日
2016/11/10(2941日経過)
読んだ本
943冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
292193ページ(1日平均99ページ)
感想・レビュー
861件(投稿率91.3%)
本棚
0棚
性別
血液型
A型
自己紹介

好きな作家は、小学生の頃ボッコちゃんに出会って以来、ずっと星新一。
その他は特にこだわりがなく、ジャケ買いするし、映像化されると聞けば気になるし、ドラマや映画を見た後に「原作を読みたい」と思って読むこともあるし、身近な人に勧められたら読むし、テレビやラジオで紹介されたら気になるし、とにかくミーハーで手あたり次第。
そのくせベストセラーと言われる作品・作家にはなかなか手を出さない天邪鬼。

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