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白いハエ
読書まとめ
2024年6月の読書メーターまとめ
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26
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2024年6月に読んだ本
5
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2024/06/20
つげ義春日記 (講談社文芸文庫)
つげ 義春
384
登録
288
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2024/06/20
TIMELESS (新潮文庫 あ 76-3)
朝吹 真理子
336
登録
84
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2024/06/12
カフカ断片集:海辺の貝殻のようにうつろで、ひ…
フランツ・カフカ
224
登録
358
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2024/06/12
決定版カフカ短編集 (新潮文庫 カ 1-4)
フランツ・カフカ
256
登録
194
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2024/06/12
人外教室の人間嫌い教師3 ヒトマ先生、私たち…
来栖 夏芽
328
登録
12
2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー
白いハエ
2024/06/12
「判決」「火夫」「流刑地にて」等、王道の短編が並ぶ。新潮文庫にこの辺りを抑えた短編集はなかったらしい。カフカを読むのは何度目かわからないが、短編には無意識に拠って立つ何かが、ふと、底抜けになった時のような浮遊感を覚える。定式化したやり取りが逸脱し、転がり、どこへとも取れぬ方へと転がっていく。諦念か、意外か。中編・長編は、まさにその漏出の描写なのかとも思えるようになる。不条理そのものよりも、そのねっとりと糸を引くような人間のやり取りへ抱く不毛さが強い。この受け止めが正当かはともかく、今回はそう読んだ。
決定版カフカ短編集 (新潮文庫 カ 1-4)
フランツ・カフカ
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あらすじ・内容
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が「ナイス!」と言っています。
2024年6月の感想・レビュー一覧
5
白いハエ
2024/06/20
仕事に詰まり、貧困に憂い、妻と喧嘩し、子供は泣き、風邪を引き、そんな呆れるほどの繰り返しの中、気がつけば「その」渦中にいる。病、死、名誉、転居、不和、などが、最初からあったかのようにそこにいる。それはやがて、作家の中で大きな不安の塊と凝って、生活と一体になっていく。日記という文学の形態の中からしか現れない、ドラスティックな語りだと思う。出版にあたって書き直された文章らしいが、サービスなどどこにもない。あるのは不安と憂慮ばかり。しかし、勇気づけられてやまないのはなぜなのか。
つげ義春日記 (講談社文芸文庫)
つげ 義春
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白いハエ
2024/06/20
リアリスティックな文体で綴られる愛着のない結婚生活。緻密な語りゆえに、主人公のうみの人を好きになれない性向を自然のものと思えてしまう。周囲の恋愛事情は立派に見えて浮薄であり、人を愛さない・愛すことの恐怖を抱くふたりが逆説的に、誠実にすら見える。そこに生まれた息子アオの精神は、敷き詰められた時間の連なりの中に落ち込んでいく。災厄で区切られた成層。そこに刹那的な感傷を超えた、「家族」という形態を束ねる、新しい共生の姿があるのかも知れない。なにかわからないが、ラストの会食に感情を突き動かされながら、そう感じた。
TIMELESS (新潮文庫 あ 76-3)
朝吹 真理子
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あらすじ・内容
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白いハエ
2024/06/12
通りすがるように置かれた断片たち、そういう印象を持った。例えば、道行く見知らぬ誰かにも、その道を往く自分と同じだけの文脈と時間が宿っている。歴史がある。だが、そんなことは何も知らず、何も言わずにすれ違う、その一点においてわれわれは断片的だ。それと似た呆気なさと、深みが潜んでいる。カフカの文章の断片における失望は昏い溜め息のようであり、紛れもなく孤独であるが、それを読むこちらの目を賦活してやまない。作家の没後百年にもなって名もなき読者が、彼の言葉に救われた気になっている。それもある意味、カフカ的だと思う。
カフカ断片集:海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ (新潮文庫 カ 1-5)
フランツ・カフカ
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4人
が「ナイス!」と言っています。
白いハエ
2024/06/12
「判決」「火夫」「流刑地にて」等、王道の短編が並ぶ。新潮文庫にこの辺りを抑えた短編集はなかったらしい。カフカを読むのは何度目かわからないが、短編には無意識に拠って立つ何かが、ふと、底抜けになった時のような浮遊感を覚える。定式化したやり取りが逸脱し、転がり、どこへとも取れぬ方へと転がっていく。諦念か、意外か。中編・長編は、まさにその漏出の描写なのかとも思えるようになる。不条理そのものよりも、そのねっとりと糸を引くような人間のやり取りへ抱く不毛さが強い。この受け止めが正当かはともかく、今回はそう読んだ。
決定版カフカ短編集 (新潮文庫 カ 1-4)
フランツ・カフカ
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あらすじ・内容
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6人
が「ナイス!」と言っています。
白いハエ
2024/06/12
温かな世界。人間社会に出ることを目的とした人外たちの集う学校、というコンセプトではあるが、ニンゲン礼賛というよりは、どうとでも傾く人間という自然のうちに、どう立つか、という側面にスポットがあたっているのだと今更思った。この巻では「立ち直り」が焦点にあり、そのプロセスの中で「人間嫌い」に一区切りがつくように読んだ。
人外教室の人間嫌い教師3 ヒトマ先生、私たちと未来に進んでくれますか……?
来栖 夏芽
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ユーザーデータ
白いハエ
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6月の読書メーターまとめ
読書データ
読んだ本
521
冊
読んでる本
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積読本
4
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読みたい本
3
冊
プロフィール
登録日
2017/01/06(2734日経過)
記録初日
2017/01/06(2734日経過)
読んだ本
521冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
158333ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
495件(投稿率95.0%)
本棚
0棚
性別
男
現住所
埼玉県
外部サイト
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5人
お気に入られ
24人
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