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2025年1月の読書メーターまとめ

Ayana
読んだ本
6
読んだページ
1891ページ
感想・レビュー
5
ナイス
61ナイス

2025年1月に読んだ本
6

2025年1月のお気に入られ登録
2

  • naniwoyomu
  • うりぼう

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Ayana
なんせ文章がうまいので、読者は苦労なく、昭和を生きた人々と風景をありありと思い浮かべることができる。当時40代だった有吉佐和子は、70代の老婆や60代の紳士らも活き活きと書くことができた。他者を他者として捉える観察眼が卓越していたのだと思う。彼女の小説は本当におもしろい。流転する青磁の花器が映し出す個々の人生。人の数だけ人生がある。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
5

Ayana
1930年頃~戦後の料理本や婦人雑誌のレシピがたくさん。実際に全部作ってみたというからすごい。「漬物サンドイッチ」や「マカロニあべかわ餅」など仰天するような珍レシピも多々。ねぎま鍋は食べてみたい。しかし台所のおかあさんたちは貧しくとも奮闘していた…と美談ではすませない。戦況が悪くなり食料不足になると、創意工夫は家族のためではなく国家経済のためにすり替わる。押しつけのような節約レシピが雑誌に載る。それを著者は生活者感覚のない「国策レシピ」と呼ぶ。情緒に流されるだけでは本質は見えてこないと、気づかされる。
が「ナイス!」と言っています。
Ayana
ネタバレ夢を見たことから肉が食べられなくなってしまい、狂っていく女性。夫から語られる第一部、姉の夫(義兄)から語られる第二部は、なかなか気持ち悪い。夫は彼女のことを愛していないし、義兄は欲望の対象としか見ていないくせに、本人たちは無自覚なままだ。これが芸術?だが、第二部の最後で彼女の姉が怒りを見せ、男たちは退場する。第三部はこの姉が語りはじめる。苦悩する姉と、壊れてしまった妹。過去と後悔。生きている限り、苦しみからは逃れられないのか?人間の在り方という根源的な問いに深く深く突き進むような文学。
が「ナイス!」と言っています。
Ayana
幕末から明治初期にかけて日本を訪れた外国人たちによる数多の文献を精査し、徳川日本の実相を描き出した超大作。600ページ弱に及ぶ分厚い本だ。著者によれば、明治維新によって西洋化・近代化される以前の日本の文明は滅んだ。それは人々の生活様式であり、自然や生き物との関係性であった。もしも現代の私たちが江戸期にタイムスリップしたなら、当時の異邦人と同じような驚きをもって失われた文明に出会うのだろう。かつての日本人はヒューマニズムを知らなかったという指摘は面白かった。それは西洋近代によってもたらされたものだからだ。
が「ナイス!」と言っています。
Ayana
水丸さんのお散歩エッセイには風情がある。『ちいさな城下町』『東京美女散歩』に続き3冊目。生粋の東京人。歴史にも詳しい。淡々と語られる街の由緒や思い出話は読んでいて心地良い。変わりゆく都市に飲まれないような強さを持っている。それがなんかかっこいい。力の抜けたスケッチと俳句も素晴らしかった。
が「ナイス!」と言っています。
Ayana
なんせ文章がうまいので、読者は苦労なく、昭和を生きた人々と風景をありありと思い浮かべることができる。当時40代だった有吉佐和子は、70代の老婆や60代の紳士らも活き活きと書くことができた。他者を他者として捉える観察眼が卓越していたのだと思う。彼女の小説は本当におもしろい。流転する青磁の花器が映し出す個々の人生。人の数だけ人生がある。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/01/13(2958日経過)
記録初日
2017/01/15(2956日経過)
読んだ本
283冊(1日平均0.10冊)
読んだページ
75170ページ(1日平均25ページ)
感想・レビュー
184件(投稿率65.0%)
本棚
1棚
現住所
神奈川県
外部サイト
自己紹介

趣味は大相撲観戦です。
時々バイオリンも弾きます。

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