40を前にして夫から「恋愛したいから離婚して欲しい」と切り出され、二年間話し合って円満離婚。経済的に自立してる女性は離婚ごときで不幸にならない。年下の恋人ができたり、婚活したり。落ち着いた静けさを感じさせる作品だった。香りは言語よりも饒舌。

優子ママによって洗脳され寸借詐欺を働いたりお互いに暴力を振るわされる家族たち。地獄のようなこの家に弱みを握られた男が連れてこられたり、初恋の相手を助けようと接近する男が現れたり。この家に囚われた人々を救う事はできるのか。必死にページをめくった。

40を前にして夫から「恋愛したいから離婚して欲しい」と切り出され、二年間話し合って円満離婚。経済的に自立してる女性は離婚ごときで不幸にならない。年下の恋人ができたり、婚活したり。落ち着いた静けさを感じさせる作品だった。香りは言語よりも饒舌。

エッセイ。私も「歳だけどんどんとっていくのに全然大人になれてない！」って思ってるので共感💦「何かに後悔したらフライドポテトをバカ食いする。酒には頼らねぇ」って話が面白かった😂老いは不安だけど、仲間がいるからまぁいいかって思えた❣️

豪華執筆陣による短編集。新津きよみさんの「実家」が60代で夫と別れる可能性がよぎり、子どもたちに頼ろうとするも行き場がなく…っていう展開が切なすぎてラストにも圧倒された。どれもハッピーな要素がなく読後感が悪いのだけど、そこに引き込まれてしまった。

希望の高校に進学できず、不良にもなりきれない金髪の男子高校生。先輩に頼まれて2歳児の世話をすることに。いつも全力で必死な2歳児との生活の中で「自分にも世界の輝きが少しは見えるんじゃないか」という希望が生まれる。二人のやり取りが微笑ましくて笑った☺️

短編集。一話目のメールのやり取りだけの短編が特に好きだった。独身女性を妊娠させても甘い言葉でズルズル関係を続ける既婚男性の不誠実さが怖くて興味を惹かれてしまった。他の話でも、男のズルさとそんな男との関係を清算できない女性の弱さが印象的だった。

38歳で大企業の課長を務める女性の彼氏は14歳年下の24歳契約社員。釣り合わないと猛反対する女性の父を結婚に向けてどう説得するのか。会社でも部署同士の対立があったり、プライベートも仕事も大変💦残りのページ数でどう着地するのかとぐいぐい引き込まれた。

男性のための性的サービスを提供する場に女性ライターが潜入。ユニークな語り口やパンチラ喫茶などのバカバカしさに思わず笑ってしまう所もあったけど、男性に与えられている居場所が女性にはない事など、男女の不公平さに虚しさも感じた。

自分の体がどんどん大人に近づくのが嫌でたまらない小5男子。小さな集落で父ちゃんの浮気騒動はみんなが知ってるし、祭りに熱狂する男たちも野蛮に見える。ずっと変わりたくないって気持ちもよく分かるけど、永遠に続かないからこそ素敵なんだという考え方がとてもよかった。