特殊な設定でおもしろかった。犯人の指示がいちいち細かすぎてずいぶんビビリだなと思ったけど、爆弾で脅されたら言うこと聞くしかない。綾川さんの名推理を聞いてなるほどーと思っていたらその後の展開にびっくり。犯人頭良すぎ。

特殊な設定でおもしろかった。犯人の指示がいちいち細かすぎてずいぶんビビリだなと思ったけど、爆弾で脅されたら言うこと聞くしかない。綾川さんの名推理を聞いてなるほどーと思っていたらその後の展開にびっくり。犯人頭良すぎ。

ショッピングモールで起きた無差別大量殺人。混乱の中、現場では本当は何が起こっていたのか？少しずつ明らかになる真相にページをどんどんめくってしまう。生き残った人たちは、あの時こうしていればと罪の意識で苦しみ続けている。犯人は自殺してしまい怒りをぶつける相手もいない。みんなただの被害者なのにあまりにも理不尽で読んでて苦しかった。

カメラや映像技術がどんな歴史を辿ってきたのか。私、母、祖母、曾祖母となかなか波乱万丈な人生を送ってきた女性たちの物語としておもしろかったけど、文学的で何が言いたいのか理解できない部分もあり。映像を見せることで脳に異常をきたす兵器とか本当にあったんだろうか。現代では街中に監視カメラがあり、誰もが手にはスマホのカメラを持っていて、それは一種の武器となりうる。使い方を間違ってはいけない危ういモノだと感じる。

小説の原稿、遺言、日記など、語り口がコロコロ切り替わって、世界観に馴染むのに時間がかかった。探偵役が3人いて、それぞれ言ってることが食い違っていて惑わされる。誰かが嘘ついてるんだろうと思いながら読んでいた。最後に数々の違和感の正体がわかってなるほどと思った。ストーリーはそこまでだけど、仕掛けはおもしろかった。