ネタバレ未亡人の母に新しい恋人ができ、隣の部屋のタンスの覗き穴から船員と母の行為を盗みみる。子供目線からの描写が素晴らしくて、時に無邪気に子供らしさを演じてみせるなど子供といえども狡猾な部分もあって。最後恋人はどうなったのか。

ネタバレ高校バレーボール部のスポーツ青春小説。初作家さん。22歳で慶應医大生という肩書きもすごい。話も中盤からそれぞれのキャラクターもはっきりしてきて読んでいて青春という感じで爽やかな気持ちになれた。私はスポーツにあまりのめり込んだことがないので、集団スポーツをやっているとチームメイトとのやり取りの中でこういう気持ちになるのかなと想像しながら読めて楽しかった。

ネタバレとにかく読み始めると止まらない。いつのまにか、Twitter上で女子大生殺人事件の犯人に仕立て上げられた山縣泰介。一体誰が犯人なのか。自分は今までそつなくやってきたと思っていたけど、前の部下に会う辺りから自分が実は嫌われていた、自分も恨みを買うような人間であったっていう辺りもこういう人多いんじゃないかと思われておもしろい。最後も二転三転してまた他の本も読んでみたいと思った。初作家さん。

ネタバレ今から100年後の日本。25才の時に融合手術を受けたわたしは老いることもなく生き続ける。家族も死に、恋人だった甥のしんちゃんも100才で死んだ。お父さんから肉体的にも精神的にも虐待され、愛情を搾取されていた。そのように育てられた人間は、いつか誰かを虐待し、愛情を搾取する人間になる。おしゃべりが好きなわたしはしんちゃんにしてしまったことをみつめながらいきてゆく。終わってしまったことは元に戻らないけどなんだか最後はせつない。