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2022年11月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
9
読んだページ
2971ページ
感想・レビュー
9
ナイス
883ナイス
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2022年11月に読んだ本
9

2022年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
ネタバレ160頁目で「悪魔にも若気の至りがあるのか」と笑い、第12夜174頁目でさざなみのような感動が押し寄せる。そうだ、だから本がある、私は本を読むのだと。メッセージを受け取る人が世界にたったひとりであっとしても、本がこの世に存在する意味があると。エピローグ、王様逝去の様子にまた胸打たれていたのに。189頁目で「やられた」とひっくり返って笑いました。又吉さんとの共著ゆえ油断して、ヨシタケさんの絵本にオチが付き物だということを忘れていた。たとえどこにも行けなくても、その本を開けば世界中いつの時代へも飛んでゆける。
が「ナイス!」と言っています。

2022年11月の感想・レビュー一覧
9

Kazuko Ohta
ネタバレ映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』(2014)と『スノーデン』(2016)を公開当時に観ています。最初に観たとき、スノーデン氏のことを被害妄想に囚われたおかしな人だとか思えませんでした。事実だと知って、こんな恐ろしいことがあってよいものだろうかと衝撃を受けました。犯人は誰かと推理しながら読むはずだった本作も、読み始めたら犯人のことはどうでもいい。こんなふうに自分のやることなすことすべてが政府に監視されているのだとしたら怖すぎる。犯罪に無関係の気にくわない人を潰すことも可能。メール一語にも気をつけて。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
生まれも育ちも阪急宝塚沿線の者としてはタイトルからしてウキウキ。しかし内容は決してウキウキできるものではありません。澤村さんってこんなSFも書いちゃうのか。連作短編とまでは言わないけれど、あらこの人という人物が後のお話にもちらりと姿を現します。日々の生活も出産も葬式もシステム化されて人間の考える余地なし。果たして狂っているのは誰なのでしょう。会話にしばしば登場する映画の名前や亡くなった芸能人=逸見(いつみ)さんを知っていれば、その頃が懐かしくてノスタルジーを感じたりも。今のお葬式の良さを改めて教えられる。
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Kazuko Ohta
ネタバレ地味に公開されてひっそり終映になった感のある映画ですが、とても気に入ったので原作を購入。良い感じに歳を取っているエリック・バナに見惚れ、そのイメージで原作も読む。自殺を装って銃殺してバレないものなのかというのは映画版を観たときにも引っかかったことですが、それが瑣末なことに思えるぐらい面白かった。ただ、映画版を観ていなければ、読むのにもっと時間がかかったことでしょう。この分厚さならやはり先に映画版を観たい。あっと驚く真相。こんな職業の人が犯人であるはずがないと頭のどこかで思っているのかもしれません。余韻大。
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Kazuko Ohta
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】5年以上前に読んだ本の内容を覚えているはずもなく、とても不愉快な気分になりながら読んで最後に呆然としたことだけを思い出す。とすると、この映画版はずいぶんと救われるラストだから、原作とは趣を異にしているのか。高畑淳子演じる義母が菓子をほおばるシーンや、大地真央演じる母親の最期のシーンはあんなに写さなくてもいいのに。戸田恵梨香のこんな疲れた顔を見ると結構堪えます。どれだけ虐められようが、義母に敬意を払うよう努める姿は凄い。所詮、幸か不幸かなんて人が決めるものじゃない。
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Kazuko Ohta
博物館に勤めています。自分が働いている博物館が出ているとなるとついつい嬉しくて買ってしまう。楽しい本ではありますが、熟読するには字が小さめでツライ。写真中心に眺めては気になる箇所を拾い読みする感じになり、1冊読みましたと言うのは後ろめたいような気が(笑)。載ってますよとミュージアムショップに言いに行ったら、該当する販売品の前にドーンとこの本が鎮座ましましていました。撮影しに来られているのだから当たり前か。失礼しました~。ウキウキわくわくするミュージアムグッズ。毎年クリスマスセール期間が来るのが楽しみです。
Kazuko Ohta
2022/11/15 08:53

decomoさん、そうなんです。嬉しくなって、めったに買わない「文庫本以外の本」を買っちまいました。

Kazuko Ohta
2022/11/15 08:54

踊るらいぶらりあんさん、はい、もうじきだな〜と思うとウキウキします。といっても眺めるだけで、そんなに買わないんですけどね。(^^;

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Kazuko Ohta
変ですよね、むらさきのスカートの女。でもそれよりももっと変なのが、むらさきのスカートの女に異常に執着している語り手。むらさきのスカートの女のために席を空け、求人誌をさりげなく置き、自分の勤め先に彼女が就職するのを待ちわび、日々の彼女をつぶさに観察しつづける。あなたの生活こそどうなっているのですかと言いたくなる。正体がわかるシーンは予期せぬサスペンスを見せられた気分。芥川賞作家なのに読みやすく、だからってどんな小説だったかと人には説明しづらく、なのにクセになる作家。まさにスルメイカのような人。ずっと書いて。
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Kazuko Ohta
心身共にそれなりに元気なときじゃないと読めない薬丸さん。妻と離婚したものの仕事は絶好調だし、新しい彼女もできて毎日が楽しい。唯一の気がかりは妻が引き取った息子のことぐらいだが、会うのは数ヶ月に一度。そんな折、息子が同級生を殺した罪で捕まったとしたら。両親、特に父親が「どうするどうする」と悩むだけの約470頁と言えなくもありません。だけど一緒になって深く考えさせられてしまう。心と体、どちらを殺すほうが悪いのかについては父親の返答に唸りました。著者が誰であろうと京極さんの選評にはついつい注目してしまう私です。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ160頁目で「悪魔にも若気の至りがあるのか」と笑い、第12夜174頁目でさざなみのような感動が押し寄せる。そうだ、だから本がある、私は本を読むのだと。メッセージを受け取る人が世界にたったひとりであっとしても、本がこの世に存在する意味があると。エピローグ、王様逝去の様子にまた胸打たれていたのに。189頁目で「やられた」とひっくり返って笑いました。又吉さんとの共著ゆえ油断して、ヨシタケさんの絵本にオチが付き物だということを忘れていた。たとえどこにも行けなくても、その本を開けば世界中いつの時代へも飛んでゆける。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
コロナ下にあってこその物語。この連作短編集に登場する主人公たちは、ていねいな暮らしや免疫力、ワクチン接種、在宅勤務、オンライン会議などにさまざまな思いを抱いているようです。喫茶ドードーの店主は相当変わり者とお見受けしますが、飲み物とお料理お菓子が彼女たちの心を癒やす。絵本にでもなりそうな雰囲気で、イラスト入りで読みたかった。第4話までは店主の様子を描くときだけ「ですます調」なのも面白い。ご存じでしたか、ブータンってインフラは進んでいないけどネット環境は発達していて、江戸時代にスマホがあるみたいな国だって。
Kazuko Ohta
2022/11/01 12:33

というのは、『ゲンボとタシの夢見るブータン』(2017)を観たときにリモートトークショーで知ったことです。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(3155日経過)
記録初日
2017/05/06(3140日経過)
読んだ本
1359冊(1日平均0.43冊)
読んだページ
432254ページ(1日平均137ページ)
感想・レビュー
1347件(投稿率99.1%)
本棚
12棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
https://yonayonacinema.xyz/

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