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2023年7月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
6
読んだページ
1848ページ
感想・レビュー
6
ナイス
688ナイス

2023年7月に読んだ本
6

2023年7月のお気に入られ登録
3

  • サンボ
  • MATSU
  • kirinsantoasobo

2023年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
ネタバレそんなに怖くないやんと思いながら読んでいたのに、3つめの話を読んだ夜、仰向けになって寝ていたら、上から誰かに押さえつけられているような気がして目が覚めました(笑)。内藤了の“よろず建物因縁帳”の曳き屋・仙龍を思わせるけど、そんなにタッパもなさそうで、見た目も地味そうな営繕屋・尾端。どちらも好きです。レトロやアンティーク流行りでも、作った人や使っていた人の想いを無視してはいけないことを知る。化けて出る幽霊にも心優しい人がいて、住人を心配してくれている場合もあることを知る。尾端こそが優しくて、続編を読みたい。
が「ナイス!」と言っています。

2023年7月の感想・レビュー一覧
6

Kazuko Ohta
ネタバレそんなに怖くないやんと思いながら読んでいたのに、3つめの話を読んだ夜、仰向けになって寝ていたら、上から誰かに押さえつけられているような気がして目が覚めました(笑)。内藤了の“よろず建物因縁帳”の曳き屋・仙龍を思わせるけど、そんなにタッパもなさそうで、見た目も地味そうな営繕屋・尾端。どちらも好きです。レトロやアンティーク流行りでも、作った人や使っていた人の想いを無視してはいけないことを知る。化けて出る幽霊にも心優しい人がいて、住人を心配してくれている場合もあることを知る。尾端こそが優しくて、続編を読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ頁を開くと「夏からの知らせ」の文字があり、いま読むのにピッタリだと思ったら、舞台は冬じゃあないですか。まぁ、夏にウジを見るよりは良し。毎度想像したくないシーンの連続なのがこのシリーズ。そこを我慢して読む価値は十分あります。本作では昆虫のみならずシャコについても詳しくなれそう。見目麗しいとは言えないシャコが性格も獰猛とは(泣)。赤堀先生には惚れざるを得ません。岩楯刑事とのロマンスは今後も要らないけれど、鰐川刑事の懐きぶりはちょっとカワイイ。いちばん悪事に絡んでほしくなかった人の関わりはショック。漁師の実情。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
怖がりのくせしてこんな怪談を読んでいられるのは、私が20年前から住んでいる家、そして死ぬまで住むであろうこの家には何も曰くがないとわかっているからなのですよね。しかし本書を読むと、今ここに何もなくても、どこかから連れられて来る可能性はゼロではないなと思ってゾーッ。中扉が何気なく怖い。夜中に読んだら怖すぎる話もあるけれど、そこは「イミカワ」。おどろおどろしい図も明るいほうに想像して「カワイイ」と思うことにします。もういい加減やめようと思いつつ読んでしまう怪談。寝るときに思い出さずに済むのはおそらく歳のせい。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ気楽に読める連作ミステリーだと思っていたら、最後に凄絶な復讐劇だとわかって呆然。子どもながらに自身が目にしたことを語っていたつもりがデマの元になっている。知らないうちに人を傷つけていることの重大さに気づかされます。悲しくてたまらない。余談ですが、井出があまりにアレアレと言うのは、大阪出身の澤村さんがアレをアレしてくれたのかと思っていましたが、今年書かれたものではないのですね。アレを予見してのことか(笑)。これを糧にライターとして陸男が成長しますように。練馬姐さんのファンになりました。また出番があるかしら。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ男子高校生がスマホも持たずに独り住まいの部屋にわざわざ固定電話を引くものだろうかと思ったら、30年以上前の作品だったのですね。モジュラージャックを抜いていても鳴る電話というのは、それだけで怖くて十分ホラー要素になる。ホラーを読むときの私の常、素面だと怖いから飲酒しながら。酔っぱらっているのに終盤は涙がダダーッと溢れる。仕返ししたら何かいいことあるのかと不思議そうだった彼。自分はこれ以上死んだりしないからと笑ってかばってくれた彼のことを思うと、切なすぎて、悲しすぎて、泣きながら最後を迎える読書となりました。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ原作が短編小説であることを知ったのは映画の鑑賞後。160頁という薄さにも惹かれて買いましたが、映画とは違うラストが衝撃的。映画を観たとき、幼い姉妹は結局取り残されたまんまなのだから、光が射しているとも思えず、少し甘い最後のように感じていました。ところがこのラストは甘いどころか絶望しかない。表題作とあとの2編にもこの絶望感があって、読みながら佐藤泰志のようだと思っていたら、この著者もすでに亡くなっているというではないですか。自ら命を絶ったわけではないけれど、死を見つめていたように思える3編に言葉を失います。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2783日経過)
記録初日
2017/05/06(2768日経過)
読んだ本
1290冊(1日平均0.47冊)
読んだページ
410141ページ(1日平均148ページ)
感想・レビュー
1278件(投稿率99.1%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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