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2023年8月の読書メーターまとめ

Kazuko Ohta
読んだ本
6
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2232ページ
感想・レビュー
6
ナイス
778ナイス

2023年8月に読んだ本
6

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kazuko Ohta
ネタバレ前作の『チルドレン』が大好きだったことは覚えていますが、陣内のことを「部下を振り回すハタ迷惑な上司だけど、最後は泣かされる」程度にしか覚えていませんでした。本作もそんな感じで話は進み、ラスト20頁で胸を打たれる。人を撥ねた若者に救いなんてあるものだろうかと思っていたのに、「何でもかんでも機械的に厳しく罰していくわけにはいかない」という陣内の言葉には感極まりました。命の穴埋めはできない。だったらどうすればいいのか。被害者のこと、加害者のこと、いっぱい、いっぱい考えさせられます。こんな家裁調査官がいてもいい。
が「ナイス!」と言っています。

2023年8月の感想・レビュー一覧
6

Kazuko Ohta
ネタバレ前作の『チルドレン』が大好きだったことは覚えていますが、陣内のことを「部下を振り回すハタ迷惑な上司だけど、最後は泣かされる」程度にしか覚えていませんでした。本作もそんな感じで話は進み、ラスト20頁で胸を打たれる。人を撥ねた若者に救いなんてあるものだろうかと思っていたのに、「何でもかんでも機械的に厳しく罰していくわけにはいかない」という陣内の言葉には感極まりました。命の穴埋めはできない。だったらどうすればいいのか。被害者のこと、加害者のこと、いっぱい、いっぱい考えさせられます。こんな家裁調査官がいてもいい。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレずっと、どうして私はこんなにも嫌な話を読んでいるんだろうと思いながら読んでいました。これをただのフィクションとは笑えないような事件が世の中には実存します。マインドコントロールの恐ろしさ。とはいうものの、映画で私がいちばん苦手なのが「老けメイク」。某テレビ番組を観ていても老けメイクにひっかかる人に「なんでやねん、わかるやろ!」とツッコミを入れたくなるため、この犯人にはドン引き。声にも年齢は表れる。違和感バリバリじゃなかったか。犯人のことはさておき、マインドコントロールの行程にはちょっとメンタルやられそう。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
訳あって、私は最初から子どもを持つ気がなかった者です。だけど結婚すればしょっちゅう「お子さんは?」と聞かれる。「ほしくないんです」とは言えないから「いいえ」と答えると、同情の目で見られ、可哀想だとすら言われる。結局、既婚でも未婚でも、子どもがいてもいなくても、本作のように誰かから見下される。でも、もしかすると見下すことで生きていられるのかもしれないと思うほど、毎日は大変。みんなできることはちがう。だったら見上げ見下すよりも、お互いを認めて、味方はひとりでも多く。日々の心持ちを教えてもらったように思います。
ぴろこ
2023/08/17 08:56

同じく、同じく。

Kazuko Ohta
2023/08/21 12:06

ぴろこさん、嬉しいコメントありがとう(^O^)。ため息しか出ない時期もあったけど、さすがにもう言われない(笑)。でもきっと子どもおらんで可哀想とは思われてるんやろなぁ。(^^;

が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ前作の「ゲスト」はシャコでしたが、今回はタヌキ。しかしやっぱりメインはウジで、それが豪雨のごとく空から降ってくるところなんて絶対に想像したくない。ないのに想像しちゃってる(笑)。岩楯刑事が怯えながらも耐性のついてきているところが可笑しい。そして彼の相棒は必ず赤堀先生の信奉者に。犯人はそれなりに怪しげな人だったけど、殺人の理由はこれまでで最も猟奇的だったかもしれません。香水と聞くと、映画『パフューム ある人殺しの物語』と『パリの調香師 しあわせの香りを探して』を思い出します。華麗な世界と狂気の世界は紙一重。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ新規オープンした店の7割が2年以内に潰れるのが飲食業の現状らしい。そんな中で主人公が通うようになったカフェは、かつての同僚が店主。どんな話にもちょっとした謎を潜ませるのが得意な著者だから、本作も何が起きているのか興味津々。これを読めば、酷暑に減退気味の食欲も湧いてくる。ちなみに本作で「そんな人は聞いたことがない」と言われているけれど、私は月餅大好きです。但し、卵黄入りではなくて、木の実とドライフルーツぎっしりのやつ。そうですか、新刊だと思って読んでいたのに、すでに第2弾が出ているのですね。こりゃ楽しみだ。
が「ナイス!」と言っています。
Kazuko Ohta
ネタバレ連作短編のような長編。絶対に自然死にしか見えない殺人を暴いてみろという光崎教授への挑戦状が届いたものだから、古手川刑事と真琴先生がピンと来た遺体はなんとか解剖に持って行かねばなりませぬ。最終章までは挑戦状の主の仕業ではなかったけれど、いずれも見せかけの自然死。1章終わるたびに唸ります。「相手の無知に配慮できる」小山内さんとか、脇役も光っている。死人に口無しと言うけれど、死体ときちんと向き合えばいろいろわかるものでしょうか。また全部持って行かれたと憮然とする古手川刑事。次はオイシイとこ取れるように頑張れ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/21(2601日経過)
記録初日
2017/05/06(2586日経過)
読んだ本
1246冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
398139ページ(1日平均153ページ)
感想・レビュー
1234件(投稿率99.0%)
本棚
11棚
性別
血液型
B型
現住所
大阪府
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128
自己紹介

映画と本が大好きです。映画は劇場で300本、DVDで50本、年間計350本。本は年間150冊前後といったところ。何でも観て何でも読みます。

何でも読みますが、基本的には小説が好きです。特にお気に入りの作家は(敬称略)、森見登美彦、荻原浩、奥田英朗、重松清、伊坂幸太郎、浅田次郎、東野圭吾、池井戸潤、吉田修一、米澤穂信、小川洋子、角田光代、桜木紫乃、遠田潤子、乃南アサ、西加奈子、宮下奈都、瀬尾まいこ、大崎梢。京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズと“巷説百物語”シリーズ、金城一紀の“ゾンビーズ”シリーズも大好き。好きとは言いがたいのに必ず読んでしまう作家は、道尾秀介、湊かなえ、辻村深月。ずっと時代小説が苦手でしたが、『みをつくし料理帖』に感激。高田郁、葉室麟、朝井まかての時代小説、そして田中啓文の“お奉行様”シリーズであれば読みます。2015年来のマイブームの作家は、高野秀行、山本幸久、三羽省吾。2020年現在、内藤了と中山七里にもハマっています。

職場に出入りしている本屋さんならば支払いが年2回なのをいいことに、気になる本をどんどん注文していたら、いつのまにか積読本が300冊超え。支払い時はいつも唖然呆然。

泣きのハードルは低いですが、主人公の「がんばってるアピール」が強いのと、「(あの若い子、ワタシのこと好きなんだわ、みたいな)ジジババの妄想系」は苦手です。笑いのハードルは大阪人ゆえそれなりに。

最初に利用した読書管理ツール“ソーシャル・ライブラリー”の外部連携サービスが煩雑化したため、2015年9月、やむをえず“ブクレコ”に移行。今度は“ブクレコ”のサービス終了で、2017年5月、レビューのあるものだけはぶらさげて“読書メーター”に引っ越してきました。

ほぼ映画のブログ“夜な夜なシネマ”、やってます。
http://blog.goo.ne.jp/minoes3128

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