読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

しきぶ
読んだ本
13
読んだページ
3731ページ
感想・レビュー
13
ナイス
331ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • ぶぶ ひこ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

しきぶ
著者の作品はオーディブルで2作目。登場人物の様々な状況や感情を全て内包した上での穏やかな空気感は著者特有のものなのだろうか。少しずつリンクする連作短編の主人公たちの共通点は、とあるポッドキャストのリスナーであること。どの話の主人公もモヤモヤを抱えていたり、鬱屈していたり。でもそれは独りよがりで、見方を変えて一歩踏み出せば世界が変わる。自分の存在が知らない人にも影響を与えている、という1話目の隣人の話が心に残った。タケトリオキナも自分の配信がこれほど影響しているとは思ってないわけで。皆ひと続きの竹林なんだ。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

しきぶ

【読書メーターの本のプレゼントに応募しました】稀代のストーリーテラー、恩田陸が辿り着いた最高到達点!バレエ小説『spring』を著者サイン入りで10名に!応募受付は2月29日(木)の正午まで。応募はこちらから→ https://bookmeter.com/giftbooks/551?track=share

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
13

しきぶ
ネタバレオーディブルで気楽に聴けそうと思って視聴。自分にとっての快と不快に敏感になって、自分のことは自分で守っていこう、不快なことを選ばざるを得ない状況であっても、それを自分で分かっておくこと、逃げられるものであれば逃げるべし。概ねそんな感じの割とありがちな内容ではあった。最初は心地よく聴いていたのだが、なんだか途中から作者の思いの押しつけのように感じられるところが気になってきて、実在の人をネガティブな事象の例に挙げたりと、この本を聴くこと自体が不快になってしまった。これは不快だが一応聴くのだ、と思いながら終了。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
酔っぱらって辿り着いたバーのマスターはふさふさの毛をした犬。カクテルを注文したら、お通しはマスターが選んだ詩。なんておしゃれなお店でしょ。詩は普段触れないので、マスターに解説してもらいましょうと読み始めた。マスターが語る詩の世界、酔っぱらいの主人公もなんとなくその世界を広げていくものだから、こちらは酔っぱらってもいないのに違う次元に入り込むようなおかしな感覚。詩を語るのもまた詩的で、詩人とは一体どういう思考回路を持っているんだろうかと。さらりと読んでしまうにはもったいない、けど深めるには難しい世界でした。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
真夏の焼きそば/禁断のチーズ和え/初めてのハラール/過ぎし日のカブラ蒸し/気の強い小鍋立て/オーディブル視聴のお楽しみシリーズ。今回のはじめ食堂は国際色豊か。ハラールの話は面白かったが、確かにインバウンドを受け入れるには難しい問題。その他もインパクト大なお客様が目白押し。どんな人にも子供の頃に戻れる食べ物がある。焼きそばを食べたブルドッグさんはこれで観念できたんじゃないだろうか。まさかの玲子の孫もおばあちゃんを思い、玲子のその後も分かってよかった。万里が自分の将来を考え始め、このままではなさそうな雰囲気?
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
教授の音楽は学生の頃に聞くようになったのだが、それが本書の中で教授が「ポップなもの」を作るようになったという時代。YMO辺りはよく知らなくて、その辺りが厚そうな本書を読むことに少し躊躇いがあったけど、教授の人生と思いを追えたことはとても素晴らしい読書体験だった。自分が聴いてきた音楽がどういうもので、どんな思いで作り出されたのか分かってまた聴き直したいと思った。一体何人分の人生を生きているんだろうと思うくらい濃い日々で、音楽に限らず生き方のスタンスやセンスが別次元すぎる。微かにずっと教授ロスを抱えている。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
著者の作品はオーディブルで2作目。登場人物の様々な状況や感情を全て内包した上での穏やかな空気感は著者特有のものなのだろうか。少しずつリンクする連作短編の主人公たちの共通点は、とあるポッドキャストのリスナーであること。どの話の主人公もモヤモヤを抱えていたり、鬱屈していたり。でもそれは独りよがりで、見方を変えて一歩踏み出せば世界が変わる。自分の存在が知らない人にも影響を与えている、という1話目の隣人の話が心に残った。タケトリオキナも自分の配信がこれほど影響しているとは思ってないわけで。皆ひと続きの竹林なんだ。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
直木賞受賞作「八月の御所グラウンド」読了後、そろそろ化石になるんじゃないかというくらい積読山に放置されていた本書を発掘。大阪を舞台にした滑稽な話、ではあるのだが、 壮大で荒唐無稽なクライマックスに向かう中で描かれる登場人物たちの思いや絆や風景が濃くて、読みごたえがありました。大阪中の男たちが口伝えで言い伝えられる秘密を守り、ある者を守っていく、そして…、いう前時代的なファンタジー。今なら速攻SNSで拡散されるなと思うと、たかだか15年前の作品ですらもう成り立たなくなってしまうのかと余計なことを思いながら。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
シークレットタブレット/ラプンツェル~プレッツェル~/サイン・コイン/マッチョーレオーレDX/とある会議室での報告会/ピチピチピーチ/クリーングリーンティ/オーディブル視聴。不穏な空気を察知した紅子さんが出張販売に転向。店を狙われる心配がなくなったと思いきや、様子の違う紅子さんが登場。オーディブルの胡散臭い声色が上手すぎる。六条教授、なるほどこうやって銭天堂を陥れる作戦に出たか。偽商品の効果の中途半端さが面白い。状況を察知した紅子さん、今までの嫌がらせのとき以上の怒りモードになった様子。さてどうなるやら。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
ドラマが始まり、内容を全く覚えていなかったので再読してみた。原作とドラマでは主人公も違うし、全然違う内容になっているのだと思っていたけど、原作を損ねることなくうまくドラマ化してあるんだな。ぬめり感を確認しながら辞書を引いてみる。そろそろ新年度、うっかり本屋で「大渡海」を探してしまいそうだ。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
オーディブルでさらっと聴くのにちょうどいい分量と内容で、まだまだ続きはあるし、しばらくはこのシリーズ一辺倒になりそう。若頭のおかげで今までのはじめ食堂にはないメニューが目白押し。どれも簡単そうなので作ってみようかと思っても後で見返せないのがオーディブルの辛いとこ。今回は季節行事がたくさんあって、こういうことを楽しむことが日々に彩りを与えてくれるんだなと。辛い思いをした人たちの拠り所にもなるはじめ食堂。一子の含蓄のあるセリフや二三の心遣いがさりげないのにとても心地よくて、こういう人になりたいなと思わされる。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
初読みの作家さん、オーディブル視聴。孤独や寂しさを抱える人々を描く短編集。どの主人公の状況も身につまされるところがある。何かによってそれらが劇的に解決するわけでも状況が変わるわけでもないが、些細な出会いや出来事でほんの少し違う感じ方ができるようになったり、抜け出せたりする。そんな話なのだけど、テーマとして重苦しい話をオーディブルで延々と聴いたせいなのか、ただ自分の好みではなかったのか、なかなか退屈でありました。描写が冗長で設定も話も割とありきたりな印象。「夢の女」は意表を突かれたけど。長編も読んでみよう。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
これは平家物語を作った物語。話の語り手「己」が誰かが分かり、いやそれはないでしょうと思いながらも納得できるラストだった。史実をフィクションで膨らませて、本当にこうであったかのように思わされ、登場人物の誰もが魅力的に描かれる。これが今村作品なんだろう。京での知盛と義経の邂逅といい壇ノ浦の戦いといい、史実じゃないのにワクワクする。身内をも粛清しようとする源氏に対し、一族の結束の強さが際立つ平家。平家の滅亡が美しくすら感じた。ハードルが高すぎて手を出せなかった平家物語を読んでみようかと。今しか読めない気がする。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
オーディブル視聴。昭和から今のはじめ食堂に戻ってきた。若頭・万里のおかげで今までにないメニューがたくさん登場する。こういう食堂が近所にあったらいいのに~というのはありきたりすぎるけど言わずにいられない感想。ちょいちょい事件やハプニングに見舞われるはじめ食堂。そのたびに穏やかに一子が諭し、二三の気丈さに安心し、常連客たちにも助けられる。食堂であり、社交の場であり、安否確認の場でもある。モツ煮込み~は2巻に出てきた昭和のはじめ食堂のエピソードからの繋がりもあって、シリーズものの面白さを味わえた。さて先は長い。
が「ナイス!」と言っています。
しきぶ
とてつもなくヘビーな本に出会ってしまいました。婚活という設定を通して、人が抱いている心の動きを「傲慢」と「善良」というキーワードで炙り出す。失踪した真実の人間関係を追うにつれて様々な「傲慢」と「善良」が浮き彫りになる。誰もが自覚していないであろうそれらを炙り出して鮮やかに言語化していく著者の力量に圧倒され、他の作品も追ってみたいと思った。これを真美と同年代の頃や学生の頃に読んでいたら、いくらか世の中の見方や行動が変わったんだろうかとも思ったが、そういう年代を過ぎて客観的に読めたことに心の平静を保てている。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/05/10(2544日経過)
記録初日
2017/05/08(2546日経過)
読んだ本
593冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
182074ページ(1日平均71ページ)
感想・レビュー
470件(投稿率79.3%)
本棚
0棚
性別
現住所
広島県
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう