正しい人間、精神の病気ではない人間とは。そしてジャイアンやのび太を矯正しようとする社会と資本主義について考えさせられた。

夢小説という自分の名前を自分で設定できるコンテンツと、複雑な過去を抱えた主人公の名前、友人につけられたあだ名という三つの名前が交錯する素晴らしい小説だった。ジュニアアイドルの闇を闇と捉えられたくない、｢私｣にとっては美砂乃ちゃんと過ごした子供時代でもあったから、しかしアレックスの作者は絶対に許せない、複雑な感情がありありと伝わってきた。主人公か雪那からゆきになれて、本当に良かった。

まずはざっと全体を掴む大切さみたいなのが繰り返し出てて、やっぱりそういう計画性？見通しみたいなのが大切なんだなと思った。集中しなくていいから読むっていうのはなんだか励みになる。