こんなあからさまにモデルがわかる話書いちゃって大丈夫…？と心配になったりする。いくら「この物語はフィクションです」と書いてあってもね…。新聞社から抗議来たりしない…？とか。それはともかく、徐々に事件の全体像が、語り手(犯人)の正体が明らかになっていく展開は面白かったです。まさに一緒に捜査している感じ。それから、魚住という年上女性から見た姫川玲子評も興味深い。初期の頃はかなり尖ってた気がする姫川だけど、だいぶ丸くなったな。菊田とはすっかり「色恋とは関係無い仲間」となっているのが、少し寂しい気もするけど。

著者は医学的な知識だけではなく、化学についても詳しいんだなあ…。すごい。鴻ノ池の株爆上げを狙っているのね…？と思わせる今回の話。なんというか「ベタ」な鷹央と小鳥先生の接近も、もはやお約束。凍死の謎が解けた後もあわや大惨事！？という緊迫感か続いてハラハラ。面白かったです。

今回は瑠那が主役の回。もしや結衣や凛香の出番無し？と思ったけど、そんなことはなくて嬉しい。しかし結衣…プリキュア見てるのか…？今回登場の面々、無知なくせに傲慢でなんかムカつくー！と思ってはいたけど、「いや、そこまで酷い目にあってほしいとは思ってなかったです…」と思ってしまう展開。そして優莉匡太は、ビジュアルはいわゆるイケオジなのですね…。モラハラするやつって優しい時はすごく優しくするらしいよね…。寂しがってる女子高生なんてチョロいもんなんだろうなあ。伊桜里の今後がどうなるのか、非常に不穏な流れで終了です。

こんなあからさまにモデルがわかる話書いちゃって大丈夫…？と心配になったりする。いくら「この物語はフィクションです」と書いてあってもね…。新聞社から抗議来たりしない…？とか。それはともかく、徐々に事件の全体像が、語り手(犯人)の正体が明らかになっていく展開は面白かったです。まさに一緒に捜査している感じ。それから、魚住という年上女性から見た姫川玲子評も興味深い。初期の頃はかなり尖ってた気がする姫川だけど、だいぶ丸くなったな。菊田とはすっかり「色恋とは関係無い仲間」となっているのが、少し寂しい気もするけど。

面白くて、終盤は「ああっ、もう残り頁が少ない！終わってほしくない！」と思うほど。誰に裏の顔があっても不思議じゃない！とか、こいつ何かヤバいこと考えてるのでは？とか、始終ハラハラ。そして異界の話のはずなのに、今の社会の在り様、自分自身の向き合い方など、色々考えさせられる。深い。しかし、1作目を読んだ時にはこんなに年月が流れるなんて思わなかったし、キャラクター相関図がこんなことになるなんて思わなかったし…。若宮に振り回されていたあの可愛い雪哉少年がこんなことに…！今後どんな展開になるのか。次が待ち切れない！

再読。無自覚に残酷な人間失格気味の小鳩くんと、意図的に残酷な嘘つきの小佐内さん。こんな2人がなんでこんなに魅力的なんだろう。次善と思っていたものが、実は最善なのかもしれないよ…などと思いつつ、小佐内さん、そこまでコテンパンにやらなくたっていいだろう…！とも思わずにはいられない。