誰が犯人か、という本筋も面白くて惹きつけられたが、多少なりとも就活を経験した身としては、就活というものの異様さを改めて実感する。採用される側は少しでも自分を良く見せようとするし、採用する側は人を見極めるプロでもないのに誰を残すか決めないといけない。大多数の人がこれでその後の人生がほぼ決まってしまうというのに、このやり方がずっと続いているというのも、人を判断することなどどうやってもできないのだ、ということを突き付けられているようで、そこに一番恐ろしさを感じた。

ヴァーチャルにようやく足を踏み入れ始めた現在において、ヴァーチャルが行き渡った後のさらにその先に現れるはずの課題を提示する本作。またまた自分の想像力の埒外を見せつけられた感じ。その中でロジとグアトが新たに直面する変化や悩みがいかにも人間らしさを感じる。

五条は持って生まれたセンスだけで最強の地位に立っていると思っていたが、そのセンスを基に常人には真似できない、理解できないレベルの技術を身につけ、それを駆使して闘っている様が今巻では描かれ、かなり泥臭い鍛錬があった上での最強なんだなあと、印象が変わった。最終決戦は次なる展開へ、ますます目が離せない。

誰が犯人か、という本筋も面白くて惹きつけられたが、多少なりとも就活を経験した身としては、就活というものの異様さを改めて実感する。採用される側は少しでも自分を良く見せようとするし、採用する側は人を見極めるプロでもないのに誰を残すか決めないといけない。大多数の人がこれでその後の人生がほぼ決まってしまうというのに、このやり方がずっと続いているというのも、人を判断することなどどうやってもできないのだ、ということを突き付けられているようで、そこに一番恐ろしさを感じた。