ネタバレ子どもを不慮の事故で失った母親、認知症の症状が進行している父、親から虐待を受けた子どもなど、登場人物たちが抱える事柄はどれも重い。話自体はとても読み易く、場面場面が思い描きやすい話だった。五章で安雄が工房に現れた場面では、ついにこの時が来たかと思ってしまった。そこから先の展開がすごく早く感じた。最後の一文はやはりインパクト大。拓未は洋一である自分を完全に抹消するために過去に自分が受けた虐待についても裁判では覚えていないふりをしていたということか？ 人を陥れる嘘はいけないけど優しい心が生む嘘は有りだと思う。

ネタバレうーん、どうなんだろう。生きづらさを抱える人の目線で書かれた物語。ムラさんが最初から最後まで危うい場所をさまよっていて、なんとも言えない気持ちになった。自分の思いを他の人に言葉でちゃんと伝えられないのはつらく苦しくもどかしい。みんながみんな、両親のように無条件で愛してくれたり、面倒を見てくれたり優しく手を差しのべてくれる人ではない。映画館に行けばお金が…の発想も悲しい。そして最後に父親の教えを無にするような展開が待っているとは…。その後のssがあって欲しい、すんでのところでカンさんに救われるストーリーが。

ネタバレ子どもを不慮の事故で失った母親、認知症の症状が進行している父、親から虐待を受けた子どもなど、登場人物たちが抱える事柄はどれも重い。話自体はとても読み易く、場面場面が思い描きやすい話だった。五章で安雄が工房に現れた場面では、ついにこの時が来たかと思ってしまった。そこから先の展開がすごく早く感じた。最後の一文はやはりインパクト大。拓未は洋一である自分を完全に抹消するために過去に自分が受けた虐待についても裁判では覚えていないふりをしていたということか？ 人を陥れる嘘はいけないけど優しい心が生む嘘は有りだと思う。

ネタバレ読んで良かった。自分にとってあまり関係ない問題のように思われていたことが、この本を読んで身近な問題として考えられるようになった。解説の方が書かれていたようにまさに「本の姿をした鍵」だと思う。国境線については、私は韓国と北朝鮮のことが頭に浮かんだ。将棋の羽生善治さんが小泉首相に嘆願書を出されたことも、初めて知った。外国人に対して人道的な扱いがされてない入管の収容所はひどい。そして裁判になると真実が証明されるまでにこんなにも時間がかかるとは。いろいろな気づきを与えてくれる本だった。

ネタバレ気持ちが落ちてる時に読むともっと落ちる。こんなにどよん…としてると思わなかった。ページ数多くはないが一つの文章に主語が並列されていて述語までが長め、内容の重さも加わって全体的にずっしり重たく感じた。視点が変わるところも、ちょっとわかりづらく感じることがあった。映画はどんな感じなんだろう。

ネタバレこれはあまり自分の好みの設定ではなかった。相手構わず乱れてばかりの綾王にあまり萌えを感じられず。中将の言葉をそのままに受け取り、綾王への態度を変えた鶴丸にも嫌悪感を覚えた。この本の内容をよく知らずに手に取った男性の方がいたら、さぞかしぎょっとしただろうなあ…。ビワとかもう食べられないじゃないか、好きな果物なのにぃ。