今作はそんなにストレスたまらずに読み終えることが出来ました。でもケイの被害者意識というか、面倒くさい部分は変わらず。そして事件そのものはちょっと物足りなさを感じてしまう。たまには妨害とかに合わずに検視とか分析とかがサクサク進んでくれないかな。この本上下巻に分ける必要あった？

久々の検屍官シリーズの新作。前作があまりにもひどくて、もう読むのはやめようと思っていたけど発売されると気になって読んでしまった。登場人物のちょっとショックな変化があったり、まさかのこの二人が？という感じで最初からなかなか動きがある。今回はなんだかスケールの大きい事件になってきてる？長いシリーズだけあって、初期のころと比べて鑑識技術やAIなどどんどん新しい技術が取り入れられていて、それに順応しているケイ達凄いね。

帯の文がストレートで印象に残る。ロングスリーパーなのに、レストレスレッグス症候群持ちで定期的に睡眠時間が短い日が続くとかなり日常生活に支障が出るのを実感しているので睡眠は大切だと改めて思う。心掛けることで認知症になるリスクを減らせるのだから、日々の生活習慣をちゃんとしないとな。

この本の面白さは掲載順がポイントだと思う。最初はフランスをはじめとするおしゃれでディスプレイも美しいヨーロッパ。そしてちょっと自由な雰囲気のアメリカ方面。ペルーなどの民芸品のカラフルさがいい。そして問題はアフリカ・アジア。一番恐ろしく、インパクトがあったのが露店なのに歯医者。やっとこで歯を抜かれそうな気がする。そして拾い物を並べているんじゃないかと思わせる入歯屋。商品が逃げ出しているエスカルゴ屋は可愛く思えるレベルだ。