直木賞受賞作ということで図書館で借りて読んだ。読み始め、「これは数年前に流行ったイヤミス的な･･･？」と思ったが、後半からは一転読後感が良い話が続いて予想を裏切られた。パンデミック下の罪にまつわる短編集。個人的にはあまり好きな作品集ではないが、『さざなみドライブ』は面白く楽しんで読んだ。

いつものエログロスプラッタはどこへやら、な短編集。人にオススメできる初めての白井作品かもしれない（ちょっと下品な表現があるが、いつもは「すごく面白いけど、品性疑われそうでオススメはできぬ･･･！」が率直な思いであったのでそれに比べれば全然オススメできる）。相変わらずこんなことよく思いつくな、天才･･･？と思いながら読んだ。以前エログロスプラッタ控えめの白井作品を読んだときは何となく物足りなく感じだが、本作はそんなこともなく、楽しく読み終えた。SF作品としても楽しめる一冊だと思う。

直木賞受賞作ということで図書館で借りて読んだ。読み始め、「これは数年前に流行ったイヤミス的な･･･？」と思ったが、後半からは一転読後感が良い話が続いて予想を裏切られた。パンデミック下の罪にまつわる短編集。個人的にはあまり好きな作品集ではないが、『さざなみドライブ』は面白く楽しんで読んだ。

上遠野浩平は好きな作家なので、新作が出たら読む時間がなくてもとりあえず初動売り上げ貢献のためすぐに買うようにしている。そんなわけで、気付いたら4年も寝かせてしまっていた。そして、4年も続編が刊行されていないのか･･･と残念に思う。読み始めると私の中の少年少女の心が躍り出し、ときめきが止まらない上遠野サーガ。ジィドやパールのダイヤモンズ組、水乃星透子の影響など繋がりに笑みがこぼれる。しかしブギーポップを読み始めた14歳の頃の私に、お前は20年経ってもお前はまだその物語を追い続けていると教えたら驚くだろうなぁ